韓国の珍島(チンド)沖で発生した旅客船「セウォル号」沈没事故で、セウォル号の運航会社「清海鎮(チョンへジン)海運」の事実上のオーナーとみられる兪炳彦(ユ・ビョンオン)セモグループ元会長への捜査が行われる中、韓国のSNSを中心に同グループ製品の不買運動が広がっている。同グループは韓国内でレストランや自動車部品の製造など幅広い事業を手掛けているという。

 複数の韓国メディアによると、現在韓国のインターネット上には「セモグループ製品不買運動に参加しましょう。救援派(兪氏が主宰する宗教団体「キリスト教福音浸礼会」)集団の資金源であり、セウォル号犠牲者の血に染まった製品です。必ず撤退させなければなりません」などと不買運動への参加を促す文章が急速に広まっている。

 同グループの製品がリストアップされた表も添付されており、リストには韓国で営業・販売されているレストラン、日本食店(寿司屋)、書店、幼児向け英語教材、食品、自動車部品、LEDライトなどの具体的な名称が記されている。

 しかし、リストに掲載された一部企業は、同グループとは無関係だと主張。警察に同リストを制作した流布者への捜査を依頼したという。(編集担当:新川悠)