韓流スターにのめり込み、両親を蔑ろに・・・娘を殺害した父親が起訴される=中国
京華時報の3日付の報道によれば、娘は韓国の12人組男性グループ「EXO(エクソ)」の熱烈なファンで、自宅では毎日インターネットばかり見て部屋に閉じこもり、成績が落ちたことなどを両親にとがめられていた。
事件当日の朝も父親は娘と口論になり、父親が「スターに夢中になってばかりで成績が落ちた。いくら好きでも、親のようによくしてはくれないぞ」と叱ると、娘は「韓流スターの方が親よりも大事だ」と反発。これに逆上した父親が台所にあったナイフで娘の首を刺し、自分の腕も切って自殺を図った。父親は「娘の言葉に絶望した」と供述している。
中国では自国内で人気のあるアイドルグループが少ないこともあり、アジアのエンターテインメント大国、韓国のスターに熱を上げる若者が多い。
ドラマでは最近、人気女優チョン・ジヒョン主演の「星から来たあなた」が大ヒットし、中国でこのドラマに出てくるフライドチキンが人気を集めるなど、社会現象ともなった。当局が内容などを規制する中国のドラマに比べて、韓国ドラマは輝いて見え、感情移入しやすいのだろう。
韓国芸能界の市場は大きく、世界が注目する中国への進出に力を入れているため、韓国のスターが宣伝などのために中国を訪れたり、中国でコンサートを開くことも多い。ハリウッドへのアピールのため、中国映画に韓国俳優を出演させるケースも増えた。
娘を殺害した父親は、キラキラと輝いて見える韓国スターにはまり、「成績が落ちている」「家が貧しい」といった現実を見ようとしない娘に対する怒りと同時に、娘の願いをかなえてやれない自分への嘆きも抱えていたことだろう。
インターネットを通じて海外の情報が流れ込むようになり、中国の人々は自国内の貧富の差だけでなく、韓国や日本など周辺国との格差が大きいことも見せつけられてしまうようになった。韓流スターに憧れ、韓国に旅行したり、留学したりする若者が増えた半面、スターたちとの距離に切ない思いを抱く人々も増えている。(編集担当:古川弥生)(写真は「CNSPHOTO」提供、北京市内のカフェで韓国ドラマ「星から来たあなた」の最終回を見守る人々、2014年2月撮影)
