“怖すぎケーキ”祖母が二度見、新婦が自作したウェディングケーキ。

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先日めでたく結婚式を挙げた米国のある女性。彼女の職業は、ケーキ店を営むオーナーであると同時に、ケーキアーティストでもある。そこで、式に出すウェディングケーキも彼女自ら制作したのだが、夫となる彼の趣味と、式がハロウィン目前の時期との条件を合わせ考えた彼女は、誰もが想像できない、華やかな場にはとてもにつかわしくない“ゾッとさせる”愛のケーキを思い付いた。完成まで40時間もかけた力作とあって、一様にショックを受ける招待客たちのリアクション反応を見て、彼女は大いに満足したそうだ。

米放送局ABCや米紙ニューヨーク・デイリーニュースなどによると、この奇妙なウェディングケーキを作ったのはテキサス州でケーキ店を経営している28歳の女性、ナタリー・サイドサーフさん。10月27日に2つ年上のデイビッドさんと結婚した彼女は、式を目前にして、自分で作るウェディングケーキをどんなデザインにしようか考えていた。そんなとき、彼の大好きなホラー作品を見ようと2人で映画館へ行った際に、以前から「生きているような」リアルなケーキを作ってみたいとも思っていたという彼女は、彼の趣味を取り入れたアイデアが浮かんだという。

そして「ハロウィンも近かったし」と時期的な理由もあげた彼女は、ホラー要素満載のウェディングケーキを約40時間かけて制作。完成したのは、斬首されたかのような2人の頭部に似せた、何ともおどろおどろしいケーキだ。うつろな表情で倒れている2人の頭の前には、「Til death do us part(死が私たちを分かつまで)」とのメッセージ。デザイン自体は過激なものの、それは2人の愛の深さを表現する、彼らなりの今後に向けた決意を示したケーキとも言えそうだ。

迎えた式の当日、招待客たちの反応を楽しもうと、ケーキのことは披露するまで誰にも一切話さなかったというナタリーさん。いざ公にした時、ほとんどの人が期待通りのリアクションを見せ、彼女は「本当に面白かった」と満足したそうで、ケーキを「二度見してた」という彼女のおばあちゃんなどは、じっくり見つめて「とてもリアルね」と褒めてくれたという。ただ、そのおばあちゃんもケーキに「あまり興味を示さなかった」といい、やはり見た目で食べる気を失くす人も少なくなかったようだ。

とはいえ、チョコレートやバタークリームでコーティングされた“頭”の中は普通のケーキそのもので、原型を見ずに食べれば充分おいしそうな出来栄え。プロの職人さんが作っただけに味は保証付きだったはずだが、果たしてその味の印象を覚えている人がどのくらいいるのか、大いに気になるところだ。