良い睡眠をとるための歩くことのススメ

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 日々の忙しい生活の中で、「資格をとろう」とか「仕事の効率をもっと良くしよう」と、ステップアップを目指したり、資格の勉強を始めようとしても、続けることは大変。限られた時間をうまく使わなければならない。そのために重要なのが脳だ。

 『頭が良くなる脳の時間割』(築山節/著、マガジンハウス/刊)では、朝起きてから夜ベッドに入るまで、また眠っている間の脳の活動まで視野に入れながら、1日24時間の時間帯別に脳の使い方を提案。脳に良い生活習慣や、効率や集中力が画期的に上がる仕事の仕方を紹介する。

 朝、目覚めて1日が始まり、日中はフルに活動したら、15時間後には放っておいても眠くなるのが人間というもの。眠くなる原因は心身ともに疲労したから、ともいえるが、脳にはもうこれ以上の情報は入れられない。いったん入力を停止させて、これまでに入って生きた情報を整理したいと、脳が伝えてきているサインとも考えられる。当然、睡眠不足は学習効果を低減してしまうから、十分な時間、良質な睡眠をとらなければならない。いい睡眠に入るためには、やっておくといいことがいろいろとある。

 例えば、歩くことがその一つだ。脳の健康を保つためにも、歩いて足腰を丈夫に保つことは決定的に重要なことだという。
 どのくらい歩けばいいかというと、朝起きてから夜寝るまでに目標は2万歩。でも、一気に2万歩は難しいので、日中の活動で不足しそうになったら、就業後のタイミングで調整しよう。そして歩くときは目を休めるように努めること。ぼんやりしながら歩いて、外からの情報は遮断して、自分との対話をする。こうした無心の時間を設定すれば、脳に余力をもたらし、血の巡りもよくなって、いい考えが浮かんだり、抱えていた問題の解決策を思いつくこともある。反対に日中はこれといって何も考えず、せっせと歩くことで作業興奮を脳にもたらし、仕事に向けての準備態勢を作る役にも立つ。

 脳には「冴えている時間」と「冴えていない時間」がある。時間がないとき、いかに「冴えている時間」を有効に使えるかが重要。そのためにもたくさん歩いて、脳の健康をいい状態に保つことが大事なのだ。
(新刊JP編集部)