山口県下関で激ウマ・激安ふぐを味わうのに、車旅をオススメするワケは?

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壇ノ浦の戦いの地で知られる山口県下関市。まさにその壇ノ浦PAでは、食べなきゃ損な激ウマグルメがたこやき価格で食べられるというのだ。その料理、最高級食材「ふぐ」(地元では「福」とかけて「ふく」と呼ぶ)を使った品物なんだとか。早速車を飛ばして行ってみた!

まずはTVや雑誌で引っ張りだこになっている一品から。壇ノ浦パーキングエリア(下り線)のフードコートで話題沸騰なのが、2011年の「NEXCO西日本ご当地丼ぶり王決定戦」でグランプリを受賞した「開運招福丼」(950円/単品、1,000円/ふく汁付)」である。

自家製ダレで和えた白菜とタマネギの上に、サクサクのふぐの唐揚げが搭載されている。海洋性コラーゲンたっぷりのふぐ。他の海鮮メニューも盛りだくさんな中、やはりこのグランプリ商品は話題らしく、旅行客が携帯で写真を撮影している姿も多く目にした。

商品を開発したのは、関門福楽館のみなさん。担当の三浦礼衣さんによると、「下関の名物であるふぐ。その食文化をもっと広めたい。20代、30代の食べたことのない世代にも知ってほしかった」という思いから、壇ノ浦PAでは採算度外視のサービス価格で提供することを決めたのだと言う。

テイクアウトコーナーで、家族連れの長い列を発見。その先を目で追うとここにもふぐが! 「ふくの唐揚げ」である。三浦さんの言う通り、都会っ子には衝撃のプライスである。唐揚げ5尾で何と500円なのだ!

シュワっと揚げたふぐを、うれしそうに頬張る子供たちの姿があちこちに見られた。たこやきや焼きそばと同じ価格帯で、下関のふぐの唐揚げを食べられるとは何と言う贅沢の極み!!

これはテイクアウトの人気メニューナンバーワンとのこと。これだけのクオリティの「ふくの唐揚げ」を首都圏のレストランで注文したならば、そりゃ500円ということはまずありえない。

ほかにもこの壇ノ浦PAでは、ご当地素材のふぐを存分に使ったハンバーガーや定食などのメニューがあふれている。展望レストランでは「ふく汁定食」(980円)も評判だ。あまり油っこいものが好きではない女性客や団塊の世代には、この展望レストランでゆったりくつろぎながら食べる定食や膳を是非ともオススメしたい。

ひそかに筆者は外でちらっと見かけた、売店で売られている200円前後の「海鮮コロッケシリーズ」が気になっていた。この海鮮コロッケシリーズは、ふぐ、明太子、海老、帆立クリームそしてイカと下関の新鮮な魚介類を使った、バラエティ豊かなコロッケシリーズのようだ。値段はそれぞれに異なるが、「ふくコロッケ」は250円なり。

この価格は変動することもあるので直接問い合わせてほしい。海鮮の具がたっぷり入った壇之浦PAでしか食べられないオリジナルコロッケは、全種類、素材のうま味を楽しめる本格派だ。揚げたてをかぶりつくと、口いっぱいにふぐの香りが充満! ふぐのさっぱり感とコロッケのコクが絶妙にマッチしている。

先ほどの「ふくの唐揚げ」のような、そのまんまなふぐの味ではない。しかし、見事にふぐをアレンジしたコロッケの逸品である。250円という値段もうれしい。

下関の絶景スポットのひとつと言われる関門大橋。筆者が子供の頃は「日本一大きなつり橋」なんて言われ、よく父と一緒にこの辺りで下から見上げていたものだった。数十年の月日は飛ぶように流れ、再び子供を連れて訪れるようになった今、変わらずダイナミックな大橋を絶品のふぐグルメを頬張りながら見上げる喜び! 少し遠出してでも、この壇ノ浦PAは是非訪れていただきたい場所なのである。