いまさら聞けない、インターネットによる証券取引の始め方
そこで、株取引歴7年になるネットトレーダーに、ネット証券口座の開設方法など、初心者におすすめの取引や、勉強の仕方のコツなどをうかがいました。
――ネット証券口座を今から作るにはどうすればいいですか?
――ネット証券会社を選ぶに当たって、取引手数料の料金体系は意識しなくてもいいですか?
「確かに、取引手数料は証券会社によって異なります。けれども、各社がお互いに競争しているので、今一番安いところが明日も一番安いとは限りません。それほどこだわらなくてもいいのではないでしょうか」
――いきなり株取引をするは不安なのですが、どうやって勉強をすればいいですか?
「もし可能であれば、投資を10年以上続けている人を師匠にしてください。今は大口の資金が日本に入ってきているので、長年相場の世界で生き残っている人に相談すれば簡単だと思います。自分でやる場合には、基本的には何でもいいと思います。
ただ、いろいろな業者が講座を開いているので、講座の質に注意が必要な面もあります。その点、大手証券会社の開いている講座ならある程度安心かもしれませんね」
――どのくらいの期間、勉強すればいいのでしょうか?
「何でもいいので、このやり方にしようと決めたら、とにかく何か買ってみることです。人間、身銭を切ると知識が頭に入りやすいので、投資を少しずつやりながら勉強した方が効率がいいと思います」
――最初に株を買うときに意識した方がいいことは何ですか?
「好きな会社の株式を購入することです。というのも、毎日、株価チャートの動きを観察し続けることが勉強になるのです。そうすれば、『こういうときには株価が上がる』『ああいうときには株価が下がる』という傾向がだんだんとわかってきます。
興味のない会社だと、チェックし続けるモチベーションが続かないかなと思います。何より、株価は自分の生活に密着した身近なものなのだということを実感してほしいですね」
――証券取引は平日の昼間しかできないのですよね。働いていて株取引が出きない人はどうすればいいですか?
「ネット証券口座なら、前もって株取引の予約ができます。例えば、『指値』と呼ばれるものは、『○○円になったら売る』『△△円になったら買う』というように値段設定ができます」
――実際、どのくらいの金額で株売買をすればいいのですか?
「難しい問題ですね。今の株価の値上がりはインフレリスクへの対応のためなので、師匠がいる方はそれなりの金額でもいいかもしれません。
ただ、そうでない方は、株価の乱高下に巻き込まれて振り回されてしまう可能性があります。余裕資金ということを意識してください。余裕資金すべてを失っても良いという覚悟でアグレッシブに投資に関われば、いい結果になる可能性もあります」
――最後にメッセージをお願いいたします。
「今年は歴史的な大相場になると予想しています。このお祭りに参加するか、それとも傍観するかは自由ですが、くれぐれも年末、最後に飛び乗るようなことはしないでください。この記事を見た今がチャンスです」
何事もリスクがつきものなのですね。丁寧に教えてくださりどうもありがとうございました!
(OFFICE-SANGA 臼村さおり)
