これからの調達のあり方−本当のグローバル競争のはじまり−/野町 直弘
前回は政府のシステム調達の失敗について述べました。
今回はこういう問題が起きるもう一つの原因について述べます。
前回は政府のシステム調達の失敗について「元々比較できないような難易度が高い仕事を無理やり比較しようとするから問題が起きてしまう。」そこで欠けているのは「サプライヤの得意分野を見極め、場合によっては育成していくという『サプライヤマネジメント』という考え方だ。」と述べました。
今回はこういう問題が起きるもう一つの原因について述べます。それは「そもそも比較できないようなモノ」を買う状況になっていること自体が問題だ、ということです。
前回のメルマガに若手気鋭バイヤーで自身IT調達の専門家である沢渡あまねさんからこういうご意見をいただきました。「そもそも要求仕様が『ガラパゴス』である時点で、競争入札に向かないのにむりやり複数のサプライヤーを募る。→受注したサプライヤーが『ガラパゴス』な要件に振り回されて、デスマーチ〜疲弊〜ノイローゼ(受注しなかったサプライヤーも、提案段階で疲弊&時間ロス)という『無茶』『無理』『無駄』がうまれています。国内でつぶしあっている場合ではないのに…と本当に思います。『ガラパゴス』により、国内の企業や人材が疲弊してゆく…なんとかしなくては!」
その通りです。
そもそも「ガラパゴス」を買おうとするから比較もできないのです。民間企業は90年代より(一応)基幹システムをERP化していきました。この目的の一つが業務及びシステム導入および運用の標準化です。つまり「普通のモノ」を買いましょう、ということなのです。
私はこの「普通のモノ」を買うというのは2012年に出てきたグローバル競争下での重要なキーワードではないか、と考えます。
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今回はこういう問題が起きるもう一つの原因について述べます。
前回は政府のシステム調達の失敗について「元々比較できないような難易度が高い仕事を無理やり比較しようとするから問題が起きてしまう。」そこで欠けているのは「サプライヤの得意分野を見極め、場合によっては育成していくという『サプライヤマネジメント』という考え方だ。」と述べました。
今回はこういう問題が起きるもう一つの原因について述べます。それは「そもそも比較できないようなモノ」を買う状況になっていること自体が問題だ、ということです。
その通りです。
そもそも「ガラパゴス」を買おうとするから比較もできないのです。民間企業は90年代より(一応)基幹システムをERP化していきました。この目的の一つが業務及びシステム導入および運用の標準化です。つまり「普通のモノ」を買いましょう、ということなのです。
私はこの「普通のモノ」を買うというのは2012年に出てきたグローバル競争下での重要なキーワードではないか、と考えます。
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