マーケティング戦略を考えて企画書にまとめるとは、「視点を変えて、視点を揃える」ことだと考えている。「同じように見て、違うように考える」そういうことが大事である。

東京スカイツリーが竣工したのは昨年の2月29日。この写真は、その前後に、ソーシャルメディアを賑わせた画像である。東京スカイツリーの高さは634m。一方東京タワーのてっぺんは333m。物理的には、300m以上の高低差があるにもかかわらず、同じ高さに見えるスポットがあると騒がれた。東京タワーを判官贔屓する視点が、このような話題を作ったのである。
※画像は、NEWSポストセブンより
http://www.news-postseven.com/archives/20110123_10499.html?IMAGE&PAGE=1
















夜景だって、「キレイだねぇ・・・」って言ってる場合じゃない。その光り輝くビルの窓の向こうには、仕事をしている人たちが居る。どの視点で夜景を眺めるかで、そのアプローチ方法は、180度変わる。
















ものの見方はひとつではない。その人の立場、相手の心情を通して世の中を眺めれば、理不尽も、不条理も、無理だって、なんでもアリになる。

言い換えると「ヒトは、同じものを、自分と同じようには見ていない」
自分が見えている世界は、自分のレベルや思考を映し出した現実ということだ。


行き詰まったら「視点を変えて考えろ」と良く言われる。しかし、そう簡単ではない。何故なら、いま見ている世界を変えるということは、自分のレベルや思考を変えろというのとイコールだから。


だから、「視点を変える」ための一番の近道は、実は、「今までの自分を捨てる」ということなのである。「謙虚になる」ということなのである。

「視野の狭い自分に愕然とする」ことから、「視点を変える」は始まるのである。

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