東日本大震災を乗り越えて、東北から次代の企業を生むために/小槻 博文
東日本大震災が起きてから丸2年が経った。前回の「LIGHT UP NIPPON」で紹介した通り、まだまだ東北は復興の道半ばだ。その一方でいつまでも過去に囚われていてはいけないと、今まさに立ち上がろうとしているベンチャー企業が東北から次々に生まれている。
そこで今回はそんな東北発ベンチャーを支援する一般社団法人MAKOTOの支援活動や広報・PR活動について紹介する。
<被災した沿岸部の企業を支援するために>
MAKOTO代表の竹井智宏氏は元々大学院(東北大学生命科学研究科博士課程)までは研究畑にいたが、東北の活性化に寄与したいと考え、卒業後は民間企業などを経て、2007年から東北地方を対象にしたベンチャーキャピタルに勤務していた。
ベンチャー企業への投資や支援に携わることで東北の活性化に寄与するというのは、まさに当初の志と合致して非常にやりがいのある仕事だったが、東日本大震災を機に会社との方向性の違いを感じることになる。
ベンチャーキャピタルはあくまで上場を前提に支援するわけだが、壊滅的な状況に陥った沿岸部にはそのような企業はほとんどない。つまりベンチャーキャピタルでは沿岸部の企業を支援することは難しく、そこで2011年7月に退職して自ら立ち上げたのが「MAKOTO」だった。
MAKOTOでは成長ステージごとに様々な支援を行っており、起業予備軍や起業したばかりの企業に対してはセミナーなどを開催したり、軌道に乗る直前の企業に対しては「チャレンジスター」という制度を設けて支援者とのマッチングを行ったり、そして軌道に乗った企業に対しては投融資を受けるための各種経営支援を行ったりしている。その他コワーキングスペースの運営や、起業家向けのフリーペーパーを発行したりするなど、ベンチャー企業に対してさまざまな支援事業を展開している。
<“志”こそ全ての原動力>
そんなMAKOTOがベンチャーを支援する際に最も重視すること、それは起業家の“志”だ。
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そこで今回はそんな東北発ベンチャーを支援する一般社団法人MAKOTOの支援活動や広報・PR活動について紹介する。
MAKOTO代表の竹井智宏氏は元々大学院(東北大学生命科学研究科博士課程)までは研究畑にいたが、東北の活性化に寄与したいと考え、卒業後は民間企業などを経て、2007年から東北地方を対象にしたベンチャーキャピタルに勤務していた。
ベンチャー企業への投資や支援に携わることで東北の活性化に寄与するというのは、まさに当初の志と合致して非常にやりがいのある仕事だったが、東日本大震災を機に会社との方向性の違いを感じることになる。
ベンチャーキャピタルはあくまで上場を前提に支援するわけだが、壊滅的な状況に陥った沿岸部にはそのような企業はほとんどない。つまりベンチャーキャピタルでは沿岸部の企業を支援することは難しく、そこで2011年7月に退職して自ら立ち上げたのが「MAKOTO」だった。
MAKOTOでは成長ステージごとに様々な支援を行っており、起業予備軍や起業したばかりの企業に対してはセミナーなどを開催したり、軌道に乗る直前の企業に対しては「チャレンジスター」という制度を設けて支援者とのマッチングを行ったり、そして軌道に乗った企業に対しては投融資を受けるための各種経営支援を行ったりしている。その他コワーキングスペースの運営や、起業家向けのフリーペーパーを発行したりするなど、ベンチャー企業に対してさまざまな支援事業を展開している。
<“志”こそ全ての原動力>
そんなMAKOTOがベンチャーを支援する際に最も重視すること、それは起業家の“志”だ。
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