エンジニアやクリエイターが非対面のままで、仕事のマッチング・業務遂行・報酬支払までを一括で行うことが出来るクラウドソーシングサービスを展開する株式会社クラウドワークス。
今回は、2011年11月11日設立とまだわずか1年余りながら、既に各方面から注目を集める同社がどのように広報・PR活動に取り組んでいるのか紹介する。

企業とエンジニア・クリエイターが気軽に受発注ができる環境をつくりたい

同社は「クラウドソーシング」を手掛けるベンチャー企業だ。「クラウドソーシング」とは「群衆(クラウド)」に対して「外注(ソーシング)」するという意味の造語で、仕事を発注したい企業と、仕事を受注したい主に個人とをマッチングさせるサービスのことである。

同社では主にエンジニア・クリエイターを対象に、開発系・デザイン系・ライティング系の業務の受発注がサイトを通して行われており、2012年3月にクローズドβ版サービスを開始してからわずか9か月で、既に約4,000社の企業、約16,000名の登録ユーザーに利用され、流通総額は約9億円に上る。(1月下旬取材時点)

元々同社代表取締役社長兼CEOの吉田浩一郎氏はシステム開発の受託企業に勤務していたが、その時に感じた問題意識がそもそもの発端だった。

まずは少額案件に関する問題。発注側には金額の大小問わずさまざまな案件があるが、一方受託企業からすると販管費なども勘案すると50万円以下の案件はなかなか受けるのが難しいのが実情だ。したがって発注側は少額案件については、人脈を頼りに個人に依頼することも多いのだが、そうそう案件に見合った個人が見つかるとは限らないし、受け手の個人にとっても安定的に受注できないという悩みがある。つまり少額案件を受けたい個人はたくさんいるのに、それが可視化されていないということに問題意識を持っていたという。

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