李明博大統領が親類・側近への「特別赦免」を検討 ネット上は「常識も礼儀もない政権」と激怒する声

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大統領の特権を、政権最後までフル活用するつもりなのだろう。韓国の李明博大統領が、実兄の李相得(イ・サンドク)元議員をはじめとする親類や側近に対して、特別恩赦を検討していることが分かった。与野党や国民は猛烈に反対しているが、任期が残るところ50日と迫った李大統領は何としてでも実行する気のようだ。

赦免の対象とされているのは、李大統領の実兄の李相得氏、最側近の崔時仲(チェ・シジュン)元放送通信委員長、友人の千信一 (チョン・シンイル)セジュンナモ旅行会社会長などとされる。

特に、李相得氏は1審の裁判が行われている最中。与党セヌリ党からも非難の声は上がっており、イ・ヘフン最高委員は、「赦免権は法律で大統領の権限とされているが、国民の常識に合わせて行うべきだ」「李相得氏の場合は1審の裁判が行われている最中なのに、このような赦免の話しが出ること自体が常識的に外れており納得できるものではない」と指摘した。

国民日報によると、現在収監されている李大統領の親族や側近は合計12人。この中でも李相得氏を赦免とした場合、李大統領は「家族を直接赦免した初めての大統領」になるという。

インターネット上には「法はすべての国民に対して平等ではないのか?」「この人、どうしたらいいかね?」「最後まで国民を激怒させるね」「常識も礼儀もない政権」「赦免ではなく一緒に牢屋だろ?」「どうしようもない世の中、言葉もでない」などと怒りや呆れる声が集まった。

赦免についてはまだ検討段階だが、2月10日の旧正月前後に断行されるとの見方が高く、論争はさらに過熱しそうだ。

参照:国民日報
参照:ファイナンシャルニュース

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