韓国人女優のキム・テヒさんをCMのモデルに起用した製薬会社「ロート製薬」に竹島に関する見解を無理に回答させたとして、強要罪に問われた日本の西村斉被告(44)に、大阪地裁が18日、懲役1年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。

 韓国メディアは、「女優キム・テヒをモデルに起用した会社を脅迫した日本の右派系団体の幹部に、実刑が言い渡された」と相次ぎ報じた。

 報道によると、西村被告ら4人は2012年3月、ロート製薬を訪れ、「キム・テヒは竹島を韓国領土だと宣伝する反日活動家だ」などと述べ、キムさんをCMに起用しないよう要求し、会社の関係者が回答する場面をインターネットの動画サイトに掲載したりメールで回答を強要した。

 西村被告は日本の右派系団体「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の幹部。団体側はホームページを通じ、控訴する方針を明らかにしている。

 韓国メディアによると、同団体はキムさんが2005年にスイスで“独島キャンペーン”に参加したことを問題視し、これまで何度も日本での活動を妨害した。韓国の一部メディアは、実刑が言い渡されたことで「キム・テヒの日本での活動は自由になるだろうか?」と伝えた。(編集担当:新川悠)