中国では2013年分の国家公務員採用試験の採用試験の受験者募集が、24日午後6時で締め切られた。応募時に希望の部署を指定する方式だが、1人か募集していないのに6847人が応募した部署もあった。中国新聞社が報じた。

 募集開始は15日午前8時で、締め切りは24日午後6時。同日午後4時までに応募者は101万3469人に達した。

 中国政府関連の中央機関と政府直属機構の公務員募集なので、勤務地が北京などとは限らない。倍率が最も高かったののは国家統計局重慶調査総隊が募集した「南川調査隊科員」で、募集枠1人に対して6847人が応募した。

 応募者が最も多かったのは国家民族事務委員会が募集した「民族理論政策研究室研究1科主任以下」で、募集枠3人に対して9054人が応募した。

 一方で、273部署は、応募者ゼロだった。公務員採用試験関連情報の専門家である洪沢氏によると、専門性や経験などの条件がなく、社会的にもイメージがよい部署には応募が殺到した。逆に、気象部門や辺境地域の郵政や監察などは、これまでと同様に人気がなかった。国税部門も応募者が少なかったという。

◆解説◆

********** 中国では、公務員への「就職人気」の高い状態が続いている。安定性に対する信用に加え、「民よりも官を尊し」とする“科挙以来の伝統的な考え方”も影響しているとされる。(編集担当:如月隼人)