神輿

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テキスト系妄想メディア「ワラパッパ (WARAPAPPA )」より

前回、双眼鏡で覗いた視野を疑似体験する「双眼鏡フィルター」なるものを紹介した。ドラマや映画などで見かける手法を写真に取り入れた至ってシンプルなものだが、日常の風景に、形容しがたい面白みを与えるのだった。

今回も様々なシチュエーションで、双眼鏡を覗いたつもりになってほしい。さっそく観察していこう。




「せいや!せいや!せいや!」威勢のいい掛け声の方向に双眼鏡を向けると、道路を練り歩く神輿の一団が。もとより、お祭り好きの私だ。気がついたときには担ぎ手に加わり、誰よりも大きな声を張り上げているのだった。




けばけばしい看板がひときわ目を引くポルノ映画館。今の世が平成であるのを疑いたくなるほどレトロな趣きに溢れている。入場してしまえばそれまでだが、タイトルからイマジネーションを膨らませるのもまた一興だ。




あったあった!「こち亀」の棚。それにしても、どれだけ続くのだろう。ズラリと並んだこの背表紙を前にするたびに俺は、何事も長続きしない己の根気のなさを思い知るのだ。すごいなぁ、秋本先生は。ところで何巻まで持っているんだっけ。




そっくりな黒猫が2匹、陽だまりの中で丸くなっている。左右で正反対の方向を向いていて、一見、ヘンテコな光景だ。まるで一匹の猫を前と後ろから同時に観察しているような、近未来テイスト漂う画面。




今度引っ越してきた部屋、ベランダからこんなものが見えるんだ。「ま」と「れ」の間にマンホールが挟まっている「止まれ」の文字。決して珍しくはないが、味わい深いと思わないか?読むとしたら「止まマンホールれ」だろうか。なんとも語呂が悪い。




学校の垂れ幕を双眼鏡がキャッチ。「何!?山岳部の連中、インターハイ出場だと!?入部したての頃は、てんで甘チャンだったけど、成長したどころか俺らが成し遂げることのできなかった夢まで……あいつら……」と、まったく知らない学校を母校と思い込んでみる遊び。




涼しげな木立をバックに水しぶきを上げる噴水……。いや、冷静に考えてみろ。そんなわけがあるか。ここは灼熱の砂漠だぞ。飲まず食わずで彷徨うこと三日間。朦朧とする意識の中で、俺は今、幻覚を見ているのか!?
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この記事の元ブログ: 双眼鏡フィルターの世界2