資生堂「スーパーマイルド」パパフロ応援委員会では、教育評論家・法政大学教授の尾木直樹氏(尾木ママ)監修のもと「父と子の浴育に関する意識調査」を2012年4月に実施した。「父と子のコミュニケーション実態」をテーマに行った調査で、「子どもから自慢のお父さん、頼りになると思われていると思う」と答えた父親は合計63%だったが、実際の子どもの回答は合計88.2%が「自慢で頼りになるお父さんだと思う」という結果に。意外に子どもに対して自信のない父親たちの姿が浮き彫りになった。この結果について尾木氏は、「育児に対して本気に取り組もうとする父親がますます増えている証」とコメントしている。

 また、「パパフロ」をしている子どもの約7割が「お父さんに隠し事がない」と回答、パパフロ家庭では妻の82.4%が夫のことを「存在感がある」と回答している。この結果について尾木氏は、「パパフロが父親に対する子どもの信頼性や愛情形成に強く影響している他、夫婦関係にまでも自信をつけさせる、いいきっかけになっている」と分析した。

 調査は、全国の小学生の子どもがいる父親(25〜55歳)600人、母親(23〜55歳)300人、小学生の男女(6〜12歳)600人を対象にインターネットで調査。小学生の回答は親の付き添いのもとで実施した。

 「パパフロ効果」として「子どもの隠し事」について際立った結果がでた。「お父さんに隠し事がない」と答えたのは、パパフロをしている子どもでは「まったくない」「あまりない」の合計が70.4%だったのに対して、パパフロしていない子どもでは48.5%にとどまった。また、パパフロ頻度が高いほど「隠し事がない」と回答する傾向が高くなり、特に「週5日以上」パパフロしている子どもの場合、隠し事がないと答えた合計が78.3%になった。

 また、「お父さんに好きな人の話ができる」と答えたのは、パパフロしている子どもで29.8%。パパフロしていない子どもは14.9%と倍の開きがあった。男女別で比較すると、お父さんに好きな人の話ができるのは男子で27%、女子は33%。パパフロをしていない場合の女子は15.2%と半分以下に落ち込み、親子の会話の中でもデリケートな「好きな人の話」は、娘に関してパパフロが大きく影響していることがわかった。

 さらに、「お父さんから怒られた後、お父さんのことが嫌いになりますか」という質問に対して、パパフロをしている子どもは「全く嫌いにならない」「あまり嫌いにならない」の合計が51.2%だったことに対して、パパフロをしていない子どもでは35.1%にとどまった。パパフロによってコミュニケーションが強化され、父子の信頼関係が築けていることがわかる。

 一方、妻から夫への評価では、「お子さんは、あなたの夫を慕っていますか」という質問で、パパフロをしている家庭では、「とても思う」「やや思う」の合計が91.8%に達し、パパフロしていない家庭の65.5%を引き離した。また、「家庭でお父さんとしての存在感があると思いますか」という質問に対しても、パパフロしている場合は、「とても存在感がある」「やや存在感がある」の合計が82.4%、パパフロしていない場合は63.4%と差がついている。

 尾木氏は、「パパフロしている親子の85.5%がお子さんと2人だけでお出かけすると回答し、パパフロがお風呂場の中だけでなく、生活の場面にも影響を及ぼしていることがわかります。また、お父さんのことを「だらしない」と思っている娘でも、パパフロしているケースでは95.5%もが父親のことが「好き」と回答。パパフロしていない場合の75%とはっきりした差があります。つまり、父親と娘の信頼づくりにもパパフロは効果的なのです」とコメント。「やはり、パパフロの偉力は絶大である」と調査結果を振り返っている。(編集担当:風間浩)