タイヤを作る主な材料といえば、もちろん「ゴム」ですよね。


ここでちょっとお勉強。このタイヤに使われるゴムは大きく分けて2種類あり、「合成ゴム」と「天然ゴム」があります。「合成ゴム」は石油を原料に作られています。「天然ゴム」は何から作られているかというと、主にゴムの木の樹液から作られています。


ブリヂストンは、タイヤの主要原料の中で大きなウェイトを占めるパラゴムノキ由来の天然ゴムに代わる、新たな天然ゴム資源を探っていました。そこで2010年ごろから研究されてきた新たな原材料が、なんとタンポポなんです。



「ロシアタンポポ」という種類のタンポポで、根の部分からタイヤ用途として十分に通用する天然ゴムを取り出すことにこの度成功!これから実用化に向け本格的な研究にシフトしていくということです。


「ロシアタンポポ」の根


「ロシアタンポポ」は従来のパラゴムノキとは全く異なる気候条件の土地で栽培されます。実用化が可能になれば原材料供給源の多様化につながり、現在の天然ゴム産出地域への一極集中の緩和につながると共に、北米での地域生産地域消費によるメリットも期待されています。また栽培期間は1〜2年と、パラゴムノキの約10分の1で済むということです。


タンポポから作ったタイヤでドライブ、なんて楽しいことが近い将来実現できるなんてなんだか素敵ですね。


(武井 正行)