ナイキ、はだし感覚ランニングシューズ「ナイキ フリー」新コレクションを発売

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ナイキジャパンは3月28日、都内で「野性のつよさをよびさませ。

NIKE FREE LAUNCH EVENT」を行った。

同社は3月30日より「ナイキフリー」の新シリーズとして、「ナイキ フリー ラン+3」、「ウィメンズ ナイキ フリー アドバンテージ」、「ナイキ フリー トレーナー5.0」の3製品を発売。

「ナイキ フリー」シリーズは、はだし感覚のランニングシューズとして2004年に初代が発売された。

今回ラインアップの新コレクションでは、従来のはだし感覚の快適さに加え、軽さや柔軟性も重視。

自己の中に眠る“野生のつよさ”を呼びさまし、“自然の感覚(スーパーナチュラル)が体感できるモデルとなっている。

同イベントでは、Senior Footwear Designer at Nike (同社のシニアシューズデザイナー)のMark Miner (マーク・マイナー)氏が映像に登場。

「私のデザインのやり方は、スケッチでアイデアを描き出すことから始めます」とナイキフリーラン+のスケッチ画を公開した。

同氏は「(ナイキ フリー ラン+3の)新しい点は、とても細い屈曲溝を付け足した点です。

テストを行い、その結果をもとに、修正をくり返しています。

金属製品のように、表面のディテールをすべて細かく微調整して仕上げています」と説明。

ナイキ フリー ラン+3のアッパー部分に新素材“ナノプライ”を採用した点については、「シューズは足と一体化する必要があります。

そこでとても薄いミニマルな伸縮素材を使用しました。

これは足が動くときに足と一緒に伸び縮みします」と語る。

さらに「(ナイキ フリー ラン+3は)色合い、スタイルと機能がとてもユニーク。

足の自然の動きを促すミニマルなシューズです」とその魅力に触れた。

ナイキ フリー ラン+3は、よりはだしの動きに近づけるため、土踏まずの部分には斜めにグルーブ(切れ目)が、ミッドソールの部分には縦横に溝が入っている。

さらに、アッパーのミッドフット部分に“ダイナミックフィット”を導入。

足の形やサイズを問わず、シューズが常に足についてくるような優れたフィット感を実現した。

同イベントでは「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の協力のもと、ナイキ フリー ラン+3のシューズを履き、真っ暗な中を歩く「野生の感覚体験」も行われた。

まず、10名ほどのグループになり、何も見えない状態で簡単にニックネーム等の自己紹介を済ませる。

今回アテンドを務めたのは、視覚に障害を持つがゆえに、研ぎ澄まされた野生の感覚を備えるスタッフのたかちゃん(ニックネーム)。

心地よいジョークで暗闇にいる緊張感を程良く和ませてくれた。

光が遮断された世界で頼れるのは、周りの発する声と足元の感覚。

グループ皆で「ここにいます」「今立ち上がります」「しゃがみます」など、実況中継のように声を出し合いながら、たかちゃんの先導のもとでゆっくりと歩を進めていく。

最初に足裏を通して感じたのは、ふわふわした芝生のような地面。

実際にしゃがんで手をかざすと、指に柔らかい草がふれた。

一緒に参加した男性は「やっぱり草だった」と嬉しそうに声をあげる。

続いて現れたのは、ざらざらした土のような感触。

再度しゃがんで地面にふれてみると、土ではなく堅い素材のカーペットだった。

グループからは「えっ、土だと思った」などと次々に驚きの声があがった。

最後に通ったのは丸太の橋。

声を掛け合いながら前の人に続いて慎重に渡っていく。

足裏にゴツゴツした堅い木をはっきりと感じた。

同イベントでのトークショーには、ナイキアスリートとしてサッカー選手(浦和レッドダイヤモンズ所属) 鈴木啓太選手、MMA・総合格闘家 宇野薫選手、ファッションモデル 大屋夏南氏が登壇。

暗闇の中を歩く野生の感覚体験をしたというファッションモデルの大屋夏南氏は「本当に真っ暗で隣に誰がいるのかもわからなかった」と述べ、「足の裏の感触はどうでした?」とのMCの中野裕太氏の質問に対し、「足の感覚で芝生を踏んでいる感じがじかにわかる。

丸太の所も凹凸の感じがわかる。

けっこうびっくりしましたね」と話した。

トークショーでは同社のウェブサイト上で自分好みにシューズをカスタマイズし、注文することが可能なNIKEiDについてもふれた。

アッパー、ミッドソール、カラーを自由に選べるとのことで、宇野薫選手は「(NIKEiDが)大好きです。

暇があればカチカチ家で。

今まで30足くらい作っていると思います」。

鈴木啓太選手は「本当はスパイク(シューズ)をNIKEiDで作りたいなと。

でもまだNIKEの担当の方から許可が下りていない」と語り、「交渉したいですね」と前向きな意欲を見せた。