フォークにナイフを差し込むと、反対側がいいカンジにお箸になる。

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食事の際、料理によって何を用いるか。例えば、卵焼きをナイフで食べようとするのは不自然である。普通は、お箸の出番。逆にステーキを食べる場合、本当はナイフとフォークを使いたい。
でも、それがお弁当というシチュエーションならば、統一して「お箸で食べる」というチョイスで納得していた。だって、そういうものだから。

しかし、これからはコレがある。ルクエ社の日本総輸入代理店「コラムジャパン株式会社」は、昨年6月より『TWIN ONE(ツインワン)』なる新しいキッチンツールを発売しているそうだ。

画像をご覧いただきたい。コッチ側から見ると、ナイフとフォーク。でも、向こう側を見ると、実はお箸。これを上手に利用すると、我々の選択肢も増えていく。
使い方は、至極簡単。ナイフとフォークをカチッと組み合わせると、持ち手側が固定されてバネになり、誰でも簡単に使えるお箸に早替わりするのだ。お寿司には箸、パスタにはフォーク、肉には……。どれか一つをチョイスするしかなかった今までのお弁当ライフとは、展開も違ってくる。

このようなアイテムを開発したきっかけについて、同社に伺ってみました。
「ルクエには、調理器具として開発されたシリコン製スチーマーの『スチームケース』がございます。ただ、あのケースに料理を入れたまま金属のナイフとフォークで食事した場合、傷ついてそこから劣化が始まってしまう恐れがあるんです」(コラムジャパン担当者)
そこで生まれたナイロン製のカトラリーが、今回の『TWIN ONE』。切り分けるのに適当なナイフとフォークでもあり、取り分けの際に便利なお箸も反対側に付いている。

……という目的で誕生したツールではあるものの、以下のような用途でも活躍しているようだ。
「ピクニックなど屋外でお弁当を食べたい方に、多くご使用されているようです。2本で3つの役割(ナイフ、フォーク、箸)を持っておりますし、割り箸のような使い捨てではないので“エコ商品”と呼ぶこともできると思います」(担当者)

しかし、本当に便利なのか? 使い勝手は悪くないのか? その辺を確認するため、実際に取り寄せて使用してみました。
手に取ると、フォークの中央部に穴が開いていることがわかる。ここにナイフを差し込むと自然と2本は縦方向になり、いつの間にか反対側がいいカンジにお箸になっていた。どちらかというと、菜箸を持っているような感覚に近いか? これで“お豆”とか“ラーメン”とかを食べてみたのだが、問題無しです! 普通に摘まめるし、普通に食べられる。
一方、ナイフとフォークとしての仕事っぷりは言わずもがな。ハンバーグとか食べる場合、かなりシックリ来ました。

そんな『TWIN ONE』は、全国有名百貨店、雑貨店、キッチン用品店、ならびに同社オンラインショップにて販売されている。価格は1,890円(税込み)。

今までは、お箸で全てをまかないがちだったお弁当ライフ。だけど、これさえあれば。西洋と東洋が合体した、まさに“オールインワン”な新しいマイカトラリーの登場です。
(寺西ジャジューカ)