木下優樹菜(撮影:野原誠治)
 ヒュー・ジャックマンの主演により、ロボット格闘技の世界を舞台に、人生に挫折した男の再起のドラマと、父と息子とのかけがえのない絆を描いた、感動のアクション・エンターテイメント巨編『リアル・スティール』。12月9日の全国ロードショーを前に、タレントやモデルとして活躍し、その気さくで親しみやすいキャラクターで同性からも絶大な支持を集める彼女が、本作をいち早く鑑賞。昨年8月に、お笑いコンビFUJIWARAの藤本と入籍した彼女にとって、理想の父と子の姿とは? 親子の絆、そして“リアル・スティール=本当の強さ”とは何かを聞いた。

――『リアル・スティール』をご覧になって、率直な感想として如何でしたか。

木下優樹菜(以降、木下):父親のチャーリーは、息子のマックスがまだ小さい時に離れ離れになって、最初は「父親って何だろう?」という感じだったじゃないですか。だけど、ロボットのATOMと出会ってから、一緒の時間を過ごすにつれて、親子の絆がどんどん深く、強くなっていったのがすごく素敵だなと思いましたね。

――お正月映画の中で唯一の泣ける感動大作として話題の本作ですが、木下さんは泣きました?

木下:そうですね、涙ぐみました。

――印象に残っているシーンはありますか?

木下:本当に些細なシーンなんですけど、ATOMって人の動きを真似するじゃないですか。チャーリーとマックスがトレーラーで旅をしていた途中に、芝生の上でマックスとATOMが一緒に踊るシーンがすごく好きで、可愛かったですね。

――10月末に行われた本作の試写会イベントには、ゲストとしてご主人の藤本さんが参加されましたが、映画の感想について話しましたか?

木下:まず「ベイリーが格好いいね。私には、そんな大きな器は無い!」って話しました。チャーリーはあれだけ夢を追いかけて、好き勝手やって。もし仮にあなたがそういう人だったら、私はもうベイリーみたいに待たないし、久し振りに帰って来たと思えば「お金が無い」だの、「ふざけるな!」って、なっちゃうので(笑)。あとは「男の子って可愛いね」とか「こういう親子関係って良いよね」とか。「最初はお互いに反発し合ってたけど、だんだん親子の絆を取り戻していく所が、すごく良いね」って話してました。

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――女性の立場から見て、ヒュー・ジャックマンが演じた父親のチャーリーの印象は如何でしたか?

木下:最初は全然、父親らしくなかったじゃないですか。だけど、ATOMと出会ってから徐々にお父さんらしくなってきて。でも、まだ完全には距離感が埋まっていないのが、逆にいいなと思いましたね。マックスにとって、友達みたいに接することが出来るお父さんは、すごくいいなと思いました。