――喧嘩をした時に、家族と仲直りする方法は“黒ひげ危機一発”がオススメと聞きましたが…。

木下:本当にオススメですね。もうぶっちゃけ、手っ取り早いです。結局一緒に居なきゃいけないので、もう揉めてもしょうがないと思って。辿り着いた所が、だったらもう黒ひげでバンッてなった方が「ごめんなさい」でいいんじゃない?という(笑)。

――物語の舞台となるロボット格闘技で、ゴミ捨て場に捨てられていた旧式ロボットのATOMが、最新鋭で高性能なロボットたちを相手に、何度倒されても立ち上がり、勇敢に立ち向かっていく姿が感動的でしたよね。ヒュー・ジャックマンに“時代遅れだけど未だに大切に持ち続けているもの”を聞いたら、彼の愛車もポンコツで、しょっちゅう壊れるけど、どうしても捨てられなくて、未だに運転していると教えてくれましたが、木下さんにとっては何ですか?

インタビュー:ヒュー・ジャックマン「“本当の強さ”とは、自分を信じること」

木下:今、本当にリアルに言うなら、車です。私は免許持っていないんですけど(笑)、最近アッチ(藤本さん)に、優樹菜のために免許を取ってもらって。あまりお金が無いので、優樹菜が車を買ったんですけど、買って速攻ぶつけたんですよ(笑)。もう、それが許せなくてー! 駐車場のカードを取る、四角い販売機みたいな所あるじゃないですか。あそこにぶつかったもんで、意味が分からなくて(笑)。「洗車に行く」とか言っても、洗車も全然してくれないし。優樹菜は昔から車が好きなので、大事だからこそ余計に凹みました。

――『リアル・スティール』というタイトルには“本当の強さ”という意味が込めているとスピルバーグは語っていますが、木下さんにとって“本当の強さ”とは何ですか?

木下:自分も結構強がりなので、結構弱いんですけど、“本当の強さ”かどうかは分からないんですけど、ブレない何かを持っている人は、強いなと思います。力が強いとか、気が強いとかじゃなくて。人間として自分の中で何か貫き通しているものって、あるじゃないですか。一本の筋みたいなものを持っている人は、強いなと思います。

――木下さんが貫き通したいと思うことは何ですか?

木下:うーん…まぁ、結婚生活ですかね(笑)。出来れば、途中退場はしたくないなと。それは貫き通したいですね(笑)。

――では、これから本作をご覧になる方へ向けて、木下さんが感じる見所やオススメのポイントを紹介してもらえますか?

木下:色々ありますけど、一番は、もう全くお父さんらしくなかったチャーリーが、ATOMに出会ってから、どんどんお父さんらしくなって、しかも男としてのプライドも取り戻せて、息子のマックスと親子の絆を深めていく、そのメッセージを感じてもらいたいなと。この映画は、よくあるような、ありきたりの親子の絆じゃないんですよ!

――最後に、木下さんにとっての“親子の絆”とは?

木下:どんなにムカついてイガミ合っても、絶対に切れない、目には見えない大切なものだと思います。


リアル・スティール』は、12月9日(金)より全国ロードショー。MOVIE ENTERの特集ページでは、iPad 2が当たるキャンペーンも実施中。

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