インタビュー:桜庭ななみ「叩かれ、それでも向かっていきました」
――陽さんは「叱ってくれる大人」という感じですね。桜庭さんは、結構、叱られたことが多かったですか?
桜庭:両親にしかあまり叱られたことがないですね。――両親に叱られたことで、何か思い出深いエピソードはありますか?
桜庭:このお仕事を始める時に、スカウトされて、チャンスがあるならやってみようと思っていたのですけど、両親は反対していたので、その時はすごくケンカしました。――どうやって説得をしたのですか?
桜庭:ずっと「私は東京に行くんだ」と言い続けたり、メールを送ったり。――毎日のように?
桜庭:はい。「いい加減にしろ」と言われて叩かれたこともありました。――えー、驚きですね。叩かれたこともあるんですね?
桜庭:はい。お父さんに叩かれ、それでも向かっていきましたね。――でも、周りに何を言われようとも、自分のやりたいことを通した部分は、陽さんと同じですね。
桜庭:確かに、そうかもしれないです。――ところで、ライブハウスを使わせてもらうための、陽さんとみんなの約束「あじさい10か条」は、覚えていますか?
桜庭:覚えています。――第1条は覚えていますか?
桜庭:あいさつしましょう。――覚えていますね。
桜庭:第2条からは忘れちゃいましたけど。ええと、赤点!――「赤点は絶対にダメです」が正解です。全部並べるとこのような十か条でしたよね。
1.あいさつしましょう!2.赤点は絶対ダメです!!
3.機材の取り扱いに注意!
4.線をこえない!
5.イベント全員協力!
6.後輩には優しくおしえましょう!
7.9時以降の音出しやめましょう!
8.勉強&バイト優先しよう!
9.カギの管理はリーダーがしっかり!
10.人の痛みのわかる人間になれ!
――映画の中では、これを守らないとライブハウスを使わせてもらえなくなりますが、桜庭さんは守れますか?もし、このスタジオを使う学生だったとして、守るのが一番難しいと思えるルールはどれですか?
桜庭:基本的なことだと思うんですけど、これを全部守るのはすごいですよね。「9時以降の音出し禁止」とか「勉強とバイト優先」は守れなそう。すごく自分が好きなことをやっているから時間を忘れそう。それに、勉強とかバイトよりも、楽器を触っている方が長くなりそうですね。――この映画をどんな人に観てもらいたいですか?見どころはどこですか?
桜庭:全ての人に、たくさんの方に見てもらいたいんですけど、特に私たちと同世代の夢を追いかけている人とか、夢を探している途中の人とかに是非、見てもらいたい映画だなと思います。阿部さん演じる陽さんの生き方に注目して欲しいです。――桜庭さん演じるアヤの一番の見どころはどこですか?
桜庭:やっぱり、最初の大人に対して反抗していた時のアヤよりも、陽さんと出会って、周りの人と一緒に成長していくアヤの姿を是非是非見て欲しいです。――最後に、この映画での経験を活かして何か挑戦したいことはありますか?
桜庭:今回、ギターを初めてやらせてもらって、すごく難しかったのは難しかったんですけど、すごく楽しくて。だから、いろいろな曲を弾けるようになりたいです。この映画は、青春真っ只中の高校生たちが、大人に反発しながら夢を追いかけ、そして、大人に包まれて成長して夢を叶えていく。桜庭も、反発する時代を経たからこそ、今があるのかも知れない。映画を通じて新しい大人の姿に触れ、そして、新しい経験をした彼女の今後の活躍も期待したい。
映画『天国からのエール』は、10月1日(土)より全国ロードショー。
・映画『天国からのエール』 - 作品情報
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