皆様ご存知の名探偵コナン君と金田一少年。いずれも少年誌を代表する名探偵のふたりだ。当たり前だが、ふたりともちょっと殺人事件に遭遇しすぎだ。そこで、超有名な少年探偵漫画、『名探偵コナン』と『金田一少年の事件簿』のどちらがより殺人事件に遭遇しているのか、計算してみた。



昨年4月からサンデー&マガジン50周年キャンペーンでコラボ雑誌『名探偵コナン&金田一少年の事件簿』が創刊されたり、セブン-イレブンフェアでチョコになったり、コナン君と金田一少年の活躍は未だめざましい。

だが、殺人事件とは、つまり誰かが殺されるということ。いくらコナン君や金田一君が名探偵だといっても、事件の数だけ人が死んでいることになるのだ。これはもう二人とも疫病神にとりつかれているといっても過言ではない。

彼らは死体の見過ぎでトラウマにはならないのだろうか。漫画ながら、心配になってしまう。また、彼らはどれぐらいの頻度で殺人事件に遭遇しているのだろうか。

そこで、ふたりの1年間の殺人事件の遭遇回数を計算してみた。

まずは、コナン君から。こちらは現在も連載中のため、2006年2月発売の『名探偵コナン (Volume53)』を区切りとする。その回数は、何と122回。1994年6月に『名探偵コナン (Volume1)』が発売されたので、約12年で122回殺人事件に遭遇していることなる。1年間に10.166回。つまり、ほぼ1ヶ月に1回は殺人事件に遭遇している計算となる。

次に金田一少年。こちらは小説版を除き、2008年8月発売の『金田一少年の事件簿黒魔術殺人事件』を 区切りとする。その回数は、51回。 (「金田一少年によろしく」より)1993年2月に『金田一少年の事件簿 (1)』が発売されたが、2002年から2003年までは単行本が出ていない。よって約12年とする。その間に51回殺人事件に遭遇している。1年間に4.25 回。つまり、こちらは3ヶ月に1回程度、殺人事件に遭遇していることになる。

金田一少年の殺人事件の遭遇回数は、コナン君に比べるとぐっと少ない。ということは、疫病神はコナン君ということになるか。

ちなみに、2008年の殺人認知件数は1,200件。(警察庁「犯罪統計資料」より)そのうちの4〜10回がコナン君や金田一少年の関わった事件だと仮定すると、そう多くないような気もする。

それでも、一般人の殺人事件の遭遇回数と比較すると格段に多いだろう。一般人の場合、一生で1回あるか無いかぐらいだ。

だが、これはあくまで単行本の発売年で見た数字である。漫画内での経過年数とは異なる(というか、どちらも連載当初から1年も経っていない描写がある)ので、実際の1年間の遭遇回数はもっと多いことになる。更に、1回の殺人事件で何人も死亡している。末恐ろしい話だ。現実だったら社会問題になっていただろう。

しかもコナン君は『名探偵コナン&金田一少年の事件簿』とは別に、現在も連載中だ。ということは、コナン君は金田一少年と比べ物にならないほどの疫病神ということになる。

野暮を承知で言う。コナン君はそんな自分に自己嫌悪しないのだろうか。毛利小五郎などの周囲の人物に謎解きさせているとはいえ、警察もそろそろ彼をマークしてほしいものである。
(編集部:藤岡あかね)

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【参考】
警察庁「犯罪統計資料」(平成20年1〜11月分)
「金田一少年によろしく」