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去年5月、妊娠中の女性を車ではねて死亡させた罪に問われている女の裁判で、名古屋地裁は、禁錮2年6か月の実刑判決を言い渡しました。判決後の会見で、遺族は「胎児の人権」についても見直しを求めていきたいと語りました。

妊婦はねられ死亡 運転の女に禁錮2年6か月の実刑判決

司法の判断は、禁錮2年6か月の実刑判決でした。交通事故で妻を奪われた研谷友太さん。

妻を亡くした研谷友太さん
「妻のため、娘のためを思って、自分自身できる限りのことをやってきましたので、実刑という形で結果が出たという部分は、素直にホッとしてる」

去年5月、交通事故で亡くなった研谷さんの妻・沙也香さん。当時、妊娠9か月。里帰りをしていた愛知県一宮市で散歩中、後ろから来た車にはねられ帰らぬ人となりました。

妻を亡くした研谷友太さん
「『沙也香さんが交通事故にあって意識がないんです』って。見た目は別人な状態、あまりにも痛々しすぎて言葉が出なかった」

おなかの中にいた赤ちゃんは、緊急帝王切開で生まれました。

研谷友太さん(2025年)
「肌真っ白だね、頑張ろうね日七未」

しかし、母となった沙也香さんは2日後に亡くなり、我が子を抱くことはかないませんでした。

妻を亡くした研谷友太さん
「流産を一度経験していましたので、それを乗り越えてできた今回の子でしたので」

■脳に重い障害残り今も眠ったままも…法律上、被害者と認めらず

事故からちょうど1年がたち、先月、1歳の誕生日を迎えた日七未ちゃん。事故の影響で脳に重い障害が残り、今も眠ったまま…。

過失運転致死の罪に問われているのが、車を運転していた児野尚子被告(50)です。

ただ、問われているのは沙也香さんに対する罪で、事故当時、おなかの中にいた日七未ちゃんは今の法律上、1人の被害者としては認められていません。

妻を亡くした研谷友太さん
「娘がこんな状態になって一切罪に問われないというのは、到底納得できない」

日七未ちゃんの重い障害については、裁判が始まってから「事故の影響で胎児機能不全を生じさせた」などと起訴内容が変更される形となりました。

■量刑に日七未ちゃんの現状考慮 研谷さん「大きなこと」

18日の裁判で、児野被告に言い渡された禁錮2年6か月の実刑判決。裁判長は「前方左右の注視やハンドルの的確な操作を怠った」「何の落ち度のない被害者(沙也香さん)は若くして突然命を奪われた」などと指摘。

そして、日七未ちゃんについては、「事故により現在も回復困難な病態が続き、24時間介護が必要な状況にある」とし、量刑に日七未ちゃんの現状が考慮された結果となりました。

判決後、研谷さんは。

妻を亡くした研谷友太さん
「娘を一人の人間・人として認めてほしいという思いでやっていた。しっかり裁判官も考慮してくれた、大きなことだと思う。妻と娘には『頑張ったよ』って報告ができるかなと思う」

遺族らは、今後も胎児の人権について法改正を求める活動を続けていくとしています。