太腿の内転筋断裂で全治3ヶ月と診断され、今シーズン中の復帰が絶望的となったフランス代表のティエリ・アンリ(アーセナル)が、13日付レキップ紙に心境を語った。

 インタビューでアンリは、アーセナルに「人々が望む限り」留まる考えを明らかにしている。「毎年、何度も移籍の話がでるが、いい加減イライラする。僕がアーセナルを出る理由は何もないんだ」と語る。「現役引退までアーセナル」を貫くためには、ベンゲル監督が指揮をとり続けることも重要と考え、「我々の運命がずっと結ばれていることを望む」と話した。「このチームが好きだ。チームのためにずっと戦いたい」というアンリ。アーセナルの魅力は、指揮官のほかに、レベルの高い若手に恵まれていることもあるという。

 PSV戦で負ったケガについては、「精神的にはそこまで悪くない。来シーズンは、チームメイトより早くスタートを切らなければならないだろう。2007-2008年のシーズンを最高にするには、自分を鍛えて準備しなくてはならない」と早くも回復後を見据えている。

 6月に行なわれるフランス代表の欧州選手権(ユーロ2008)予選2試合(2日のウクライナ戦と6日のグルジア戦)もスタンドで観戦となる見通しだが、「心配する理由などない。たぶんうまく行くだろう」とチームが順調に勝ち進むことを確信し、楽観的に構えているようだ。