チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦でASローマに敗れ、4年連続の準々決勝進出を逃したリヨン。残る目標は、リーグ杯制覇(3月31日にボルドーと決勝戦)とリーグ6連覇となり、11日のマルセイユ戦(第28節)は、再スタートを切るうえで非常に重要な一戦となったが、試合終了間際で同点に追いつかれ、勝利を逸した。

 リヨンのウリエ監督はこの試合、マルダとゴブーをベンチに置いて、ケガが回復したベンゼマとビルトールをスタメンに起用、1トップには、ASローマ戦で不発だったフレッジに代わりバロシュを配した。

 前半20分、左サイドを抜けたベンゼマのセンタリングをマルセイユのディフェンスがクリアミス、こぼれ球をバロシュが豪快に蹴り込んだ。バロシュが先発で起用されたのは3試合目だが、すべて得点を上げている。

 リヨンはその後も、ベンゼマ、ビルトールを中心とするテンポのよいパス回しとバロシュの中央突破で、再三マルセイユのゴールを脅かしたが、マルセイユのGKカラソの相次ぐ好セーブで追加点を阻まれた。

 試合が終盤にさしかかると、シーズン後半からの悪いパターンで、リヨン守備陣の集中力が衰えはじめる。そこを突いたマルセイユの一気の攻めで、同点に追いつかれた。動きのよかったビルトールとベンゼマを下げて、守りに入ったウリエ監督の采配が裏目に出た。