パリ・サンジェルマン(PSG)がホームでまた敗れた。第28節(11日)の対オーセール戦、今シーズン15試合のホームゲームで7敗目(4勝4引き分け)を喫し、これでリーグ戦3連敗。19位に後退し、2部降格の危機がいよいよ迫ってきた。

 8日のUEFA杯で、ベンフィカ(ボルトガル)を相手に2-1で逆転勝ちし、ムードが上がりかけた矢先だけに、敗戦のショックは大きい。試合後、PSGのル・グエン監督はレキップ紙のインタビューに「ベンフィカ戦は自信につながったが、3日後のこの試合は体力的に厳しかった」と答えた。

 11日の試合には、ベルナール・ラマ(元フランス代表GK)やニコラ・アネルカ(現ボルトン)など、PSGの危機を案ずるOBが応援に駆けつけたが、勝利の女神は微笑まなかった。

 1部残留をかけた残りの10試合には、下位3チーム(ナント、ニース、トロワ)との直接対決が含まれる。流れを変える最良のカンフル剤は「もちろん勝つこと」と語るル・グエン監督。「状況はとても深刻だが、希望は持ち続けている。選手には、あきらめるなと言っている」と話す一方で、1ヶ月前のジェペスの負傷について触れるなど、思うように結果が出ない苦悩が感じられる。

 ベンフィカとの第2戦を14日に控え、リーグ戦の次節(レンヌ戦)はその4日後、と苦しい戦いが続く。