敵地アンフィールドでチャンピオンズリーグ生き残りをかけたリバプールとの大一番に臨むバルサのキャプテン、カルラス・プジョールは決戦に向け「僕らにはほぼ完璧なプレーが必要だ」と語り、初戦を1−2と落とし苦しい状況に置かれているとはいえ、次のステージに進めると自信を見せている。

「リバプールはとても良いチーム。ディフェンスが強く、彼らのカウンター攻撃は危険だ。僕らは相当の集中力が必要だし、早く先制ゴールをマークすることだ。ディフェンスのことは忘れ、攻撃しなければならない。非常に厳しい戦いを強いられるだろう」。

 そう力を込めたプジョール。「僕らは勝てる」と自信をのぞかせ、チーム内では決勝トーナメント1回戦で敗退するとは誰も考えていないと強調。

「ラッキーにも先制ゴールを奪えたとしても、我慢すること。慌ててはだめ。彼らは僕らがミスを犯すのを待っているからね。とにかく、チャンピオンズリーグに生き残り、勝てるってことを証明してみせるよ」。

 そう闘志をみなぎらせたプジョールはアンフィールドが持つ独特を恐れてはいないとも。「僕個人としては、そういうスタジアムの方がモチベーションをかき立てられる。プレーするには最高のスタジアムだ。ファンの声援はリバプールに力を与えるだろうけれど、僕らはそういう素晴らしい雰囲気を持つスタジアムで大事な一戦を経験している」。逆に楽しみにしているという印象がプジョールから見てとれる。

 国王杯、サラゴサ戦で成功した3−4−3システムをライカールト監督がリバプール戦でも採用するのか興味が集まることころだが、「どんなシステムでも選手がこなし良い結果を出すもの。決めるのは監督だし、とにかく僕らは監督の考えを必死にやり遂げることだ」とプジョールはコメント。どんなシステムになるにせよ、選手がその役割をしっかりこなすことだと語っている。

 負けたらそこでチャンピオンズリーグに別れを告げ、バルサの2連覇の夢は絶たれることになる。初戦を1−2で落としているバルサにとって0−2、もしくは1−3といった結果での勝利が必須条件。厳しい条件であるのは確かだが、不可能とは言い切れない。まさに生きるか死ぬかの戦い。バルサは2001/02シーズンにアンフィールドで勝っている。決戦まであと数時間、バルサのミラクルに期待したい。

(スペイン通信)