[11.29 国際親善試合 日本 3-0 カナダ ピースタ]

 なでしこジャパンで自身4度目の先発起用に、1ゴール1アシストという結果で応えてみせた。MF谷川萌々子(バイエルン)は「結果として残せたのは本当によかった。だけど、一番はチームが勝てたことが自分にとっては大きい」と喜びを口にした。

 今年最後の活動となるカナダ戦で、均衡を破ったのは谷川だ。前半43分、敵陣付近での左右からの波状攻撃で相手を揺さぶると、右サイドからのクロスをFW田中美南がヘディングでパス。「美南さんがいい折り返しをしてくれた。しっかりボールを見て決めることができた」と左足シュートでボールを叩き込み、ゴールネットに突き刺した。

 後半から日本はさらに攻勢を強め、後半6分には田中が自らのプレスでボールを奪って追加点。そして23分、谷川のアシストで勝利を決定づけた。

 MF長野風花のインターセプトからカウンターがスタート。MF浜野まいかの縦パスをFW松窪真心がPAライン付近で収める。「真心さんが溜めてボールをしっかり出してくれた。自分たちは(JFA)アカデミーで長くやっていたのでわかりあえている」(谷川)。外から回り込む谷川に松窪からパスが出ると、谷川はPA左からダイレクトでグラウンダーのクロス。最後はMF藤野あおばが左足シュートを決め切り、ダメを押した。

 守備時には4-4-2の2トップの一人として、攻撃時には4-3-3のインサイドハーフを担う。「ポケットのところで顔を出していけたシーンもあった。そういったところは自分の強み」。そう語る谷川は、藤野へのアシストにも手応えを口にする。より得点に直結するプレーに自信をのぞかせつつ、先日契約延長にも至ったバイエルンでの守備面での成長にも力を込めた。

 パリ五輪での鮮烈な活躍や今回の1ゴール1アシストのように、途中出場という短い時間でも印象に残るプレーを行える選手だ。それでも「個人としてはまだチームの中心になれていないと思う」。成長に貪欲な20歳は「もっともっと(個を)伸ばしていきたい。チームとしても勝ちにこだわり、毎試合毎試合試合に出られるようになりたい」とさらなる成長を誓った。

(取材・文 石川祐介)