26年前に行われたパレードの様子。詰めかけたファンの声援に手を振って応えるナインら=1998年11月3日、横浜市中区の尾上町交差点付近

 熱き星たちに青一色の祝福を―。プロ野球・日本シリーズを制し26年ぶりの日本一に輝いた横浜DeNAベイスターズの優勝パレードが、30日に実施されることが決まった。ルートはハンマーヘッドから横浜スタジアムまでのおよそ1・5キロ。クラウドファンディングで運営費を募り、ファン参加型のイベントにする。沿道には数十万人が詰めかけるとみられ、週末のミナト横浜は再び歓喜の渦に包まれそうだ。

 セ・リーグ3位から「史上最大の下克上」で栄冠をつかんだベイスターズ。本拠地で胴上げされた三浦大輔監督は「横浜の最高のファンの前で優勝できて最高にうれしい」と地元への感謝を語っていた。

 当日は、ハンマーヘッド前の特設ステージで午前10時からセレモニーを開催する。式典後に出発するパレードはサークルウォークの交差点を左折し、赤レンガ倉庫前を通過。横浜税関を左に折れて神奈川県庁前から日本大通りに入り、スタジアム方面へ向かう。所要時間は約1時間で、フィニッシュ地点の横浜公園手前でもセレモニーを予定している。

 チャンピオンペナントが先導する車列は、オープンカーとブルーに彩られた3台のオープンバスなどで構成。三浦監督や選手、コーチらおよそ90人が分乗し、イースタン・リーグで42年ぶり頂点に立ち、ファーム日本選手権で初優勝した2軍選手らも加わる。

 1998年の優勝パレードは、みなとみらい21地区のパシフィコ横浜からスタジアムまでの2・2キロで実施。選手らは市バスを改造したオープンバスに乗り、紙吹雪が舞う沿道に万歳コールが響いた。

 今回のパレードは市や球団、横浜商工会議所、横浜港運協会、市観光協会などでつくる実行委員会(委員長・山中竹春市長)の主催。「ファンとともに作り上げるパレード」をコンセプトにクラウドファンディングを実施し、交通誘導や安全管理など運営費の一部に充てる。支援者にはパレードで行進できる権利(10万円)、選手をハイタッチで見送る権利(1万円)などが用意されている。

 スタート地点の式典には特別観覧エリア(最前列5千円など抽選販売)が設けられる。荒天中止。コースのほか周辺道路も交通規制が実施される。