初戦で日本に大敗した中国だが、見事な復活を見せている。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 土壇場で勝点3をもぎ取った。

 11月14日に開催された北中米ワールドカップ・アジア最終予選第5戦で、日本と同じグループCの中国代表はバーレーン代表と敵地で対戦。スコアレスで迎えた90+1分、左からの折り返しにチャン・ユーニンがダイレクトで合わせて決勝弾。1−0で勝利した。

 今予選で中国は初戦で日本に0−7の大敗を喫すると、サウジアラビアに1−2、オーストラリアにも1−3で敗れ、痛恨の3連敗。それでも第4戦でインドネシアを2−1で破って初白星を挙げると、バーレーンにも競り勝って2連勝を達成。豪州、サウジと同じ勝点6で暫定4位に浮上した。

 この“復活劇”に韓国メディアも反応。『スターニュース』は「“中国大逆転”ワールドカップ出場が見えてきた、3連敗後2連勝→グループ2位も可能“劇場ゴール”バーレーンに1−0勝利」と題した記事を掲載。「中国サッカーが大逆転を起こしている。 到底望めなかったワールドカップ出場の希望が生まれた」と報じた。
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「第5戦でバーレーンに1−0で勝利。これで中国は3連敗から2連勝(勝点6)に成功し、グループCで4位に浮上した。1位の日本(勝点10)に追いつくことはほぼ不可能だが、他のチームを抑えてワールドカップに挑戦できる位置にいる」

 中国は2002年の日韓大会以降はW杯に出場できていない。今予選でもスタートで大きく躓いたが、同メディアは「3連敗で夢がしぼみかけたものの、2連勝で良い雰囲気が出てきた」と記す。

 もっとも、勝点で豪州、サウジと並んでいるとはいえ、得失点差では大きく下回っている。中国は今後、19日の日本戦を皮切りに、サウジ、豪州、インドネシア、バーレーンの順番で対戦する。『スターニュース』は「できるだけ多く勝点を積むべきだ」と展望した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部