今季限りで活動休止の上田桃子は90位出遅れ「明日はバーディー取ることだけを」ギャラリー喝采の一打も
大王製紙エリエールレディス
女子ゴルフの国内ツアー、大王製紙エリエールレディスが14日、愛媛・エリエールGC松山(6575ヤード、パー71)で開幕し、今季限りで一度ツアーから退く意向を示している上田桃子(ZOZO)は1バーディー、2ボギー、2ダブルボギーの76で回り、5オーバーの90位と出遅れた。ロングパットを決めてギャラリーを沸かせ、見せ場を作った元賞金女王。最後の大会、最後のラウンドになるかもしれない2日目に向けて「明日はバーディーを取ることだけを考えていきたい」とアグレッシブなゴルフを誓った。
らしさを存分に発揮した。6番パー4で2オンした上田。カップまで約8メートルという距離が残ったバーディーパットだったが、柔らかいインパクトから放たれたボールはきれいな転がりを見せ、カップに吸い込まれた。ギャラリーから上がった大歓声と拍手。上田は表情を崩すことなく、カップからボールを拾い上げた。
出だしの1番でバーディーチャンスにつけながらもモノにできず、2番はまさかのダブルボギー。3番でも落とし、苦しい状況だったが一つ取り返した。ホールアウト後は「とりあえず良い流れを作っていこうと思っていた」ものの「頭で考えてやっているところがすごくあるので、なかなか感覚が出ないなと思いながらやっていました」とリズムに乗れないプレーだったと振り返った。
現在、メルセデス・ランキング46位の上田。最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」に出場できるのは今季優勝者や同ランク上位者などのため、今大会で単独8位以上に入らないと今シーズンが終わってしまう。
「(今日は)バーディーがあまり取れなかったので(ギャラリーに)歓声を出してもらうことが少なかった。明日は1個でも多く(歓声を)出してもらえるように、バーディーを取ることだけを考えていきたい」。2007年には当時の史上最年少での賞金女王に輝き、ツアー通算17勝(米ツアー1勝を含む)を挙げた上田は、最後までファンを喜ばせるつもりだ。
(THE ANSWER編集部)