ブラックバーンで結果を出している大橋 photo/Getty Images

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日本代表は今月15日にインドネシア代表、その後の19日に中国代表と2026ワールドカップ・アジア最終予選を戦うが、今月は森保ジャパンのセンターフォワード1番手であるフェイエノールトFW上田綺世が怪我のため不在だ。

今回のインドネシア戦と中国戦は勝利を目指すことはもちろん、センターフォワードのオプションを試す場にもなる。候補としては上田と同じオランダ・エールディヴィジで結果を出しているNECナイメヘンFW小川航基、セルティックの絶対的エースである古橋亨梧、同じセルティックでプレイする快速FW前田大然も中央に入れる選手だ。

さらにもう一人。インドネシア戦を前に『ESPN』が注目の選手に挙げたブラックバーンFW大橋祐紀にもチャンスがあるかもしれない。

湘南ベルマーレ、サンフレッチェ広島でプレイしてきた大橋は、今夏にイングランド2部のブラックバーンへ移籍。28歳という年齢を考えると、海外挑戦組としては遅咲きと言えるかもしれない。しかし大橋はイングランド2部開幕戦のダービー戦、続くノリッジ・シティ戦で1ゴールずつ記録すると、9月のブリストル・シティ戦でも2ゴールを挙げる活躍を披露。以降は得点ペースが止まっているが、移籍早々に結果を残したのは大きい。

同メディアは日本代表での実績がないとしながらも、大橋が最も上田に近いタイプではないかと期待をかけている。

「今回の日本には小川、古橋、前田に続いて4番目の選択肢がある。4人の中では最も実績がないとはいえ、大橋の調子を無視することはできない。以前はそこまで有名ではなかったかもしれないが、ブラックバーン最初の7試合で5ゴールを決め、イングランド2部で戦う素質があることはすでに示している。オフ・ザ・ボールの動きで味方にスペースを作ることもでき、サイズ以上に力強いプレイもできる。ゴールへの鋭い嗅覚もある大橋は、森保監督にとって最も上田に近い選手かもしれない」

この2試合で森保監督がどんな攻撃陣を組むか非常に興味深い。現状センターフォワードの序列争いは上田が一歩リードといったところだが、まだ2026ワールドカップまで時間はある。今後のアピール次第で序列が変わる可能性もあり、上田不在の今月2試合は小川や古橋、大橋たちにとって重要なものとなる。