大橋和也、末澤誠也ら関西勢の歌唱力に注目 『ベストヒット歌謡祭』コラボステージへの期待
11月14日放送の『ベストヒット歌謡祭2024』(読売テレビ/日本テレビ系)になにわ男子やAぇ! groupらが出演する。
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番組では、出演者の生まれ年に“ベストヒット”を果たした楽曲をメドレー形式で披露する特別企画「BIRTH SONG メドレー」も放送される。なにわ男子から西畑大吾と大橋和也がFANTASTICSの八木勇征、JO1の河野純喜とともに「HOWEVER」(GLAY)を、そしてAぇ! groupからは末澤誠也がFANTASTICSの佐藤大樹と澤本夏輝とともに「世界が終るまでは...」(WANDS)を、小島健は乃木坂46の梅澤美波と田村真佑と弓木奈於、FANTASTICSの中島颯太、JO1の川西拓実とともに「アポロ」(ポルノグラフィティ)をパフォーマンス予定だ。グループの垣根を越え、同い年同士のアーティストがコラボレーションを果たす貴重な夜となるだろう。
西畑、大橋、末澤はそれぞれのグループの中でも年長組かつ、小島も含め歌唱力の高さが度々注目されるメンバーだ。来る放送日に備えて、彼らの歌の魅力が特に際立っていた過去のパフォーマンスをおさらいしておこう。
■持ち前の多才さが歌声にも表れる西畑大吾
なにわ男子の楽曲において多くのセンターを務める西畑。彼の歌声は、まさにその多才さを具現化したような豊かな表情を見せる。はつらつとしたエネルギッシュな歌声から、大人の色気を感じさせる低音ボイス、王道アイドルど真ん中の甘い歌声まで、さまざまな声色を使い分ける。
2023年にリリースされた「Missing」は、ジャズテイストのメロディにメンバーそれぞれの大人な歌声を堪能できる、なにわ男子でも珍しい楽曲だ。少し鼻にかかったような西畑の特徴的な声質がクセになり、最後のフェイク部分までしっとりと楽しむことができるので、ぜひその世界観に浸ってみてほしい。
『ベストヒット歌謡祭2024』で歌唱する「HOWEVER」は、愛する人との出会いの喜びやともに生きる決意を歌った不朽の名曲で、GLAYのボーカル TERUによる力強くも伸びやかな歌声が特徴的。「Missing」で見せたようなメロウな西畑の歌声を、また見せてくれるかもしれない。
■爽やかな歌声で聴く者の心を掴む大橋和也
歌とダンスでグループを引っ張る大黒柱的存在である大橋。バラエティ番組でもお馴染みの一度聞いたら忘れられない独特なハスキーボイスは、ステージ上では少年のような爽やかさのある歌声に変化する。地声で高音パートもこなすキーの広さで、多数の楽曲において上ハモを担当したり、フェイクパートを務め上げたりと、その高い歌唱力を実感できる機会は多い。
数あるなにわ男子の楽曲の中でも、1stアルバム『1st Love』の初回限定盤①に収録された「Time View~果てなく続く道~」では、大橋の歌の魅力を存分に味わうことができるだろう。特に落ちサビ部分で、穏やかなBGMに乗せて奏でられる清らかな歌声は、仲間との絆や愛おしさ、未来への希望を確かに感じさせ、聴く者の胸を熱くさせる。彼の表情にも注目すると、歌詞を深く噛み締めて表現しているのが伝わってくる。
他にも同アルバム収録の「Emerald」や、3rdシングル『ハッピーサプライズ』通常盤収録の「One Pocket」など、大橋の美しくも切ない落ちサビを楽しめる楽曲は多い。今回コラボが実現する八木や河野、そして西畑とともに、情感に溢れた「HOWEVER」を視聴者の心に届けてくれるだろう。
■パワフルなハイトーンボイスの末澤誠也
今年5月にCDデビューしたAぇ! group。歌やダンスはもちろん、バンドでのパフォーマンスもやってのけるオールラウンドなグループで、3月に開催された単独イベント『Aッ倒的ファン大感謝祭 in 京セラドーム大阪 ~みんなホンマにありがとう~』では、デビュー前にもかかわらず10万人を動員し、人気の高さを窺わせた。
センターとしてグループを支える末澤の歌の特徴は、澄み渡るようなハイトーンボイス。ブレることなくスパッと音を当てつつ、苦しさを一切感じさせない澱みのなさが気持ちよく、数々の楽曲でその歌唱力の高さを示してきた。
末澤の歌声を確かめるなら、ジュニア時代からの代表曲「PRIDE」は外せない。テンポが速く音の上下も激しい楽曲だが、彼は伸びやかかつパワフルに歌いのける。ラスサビ前のキーが上がる瞬間のロングトーンは必見で、ほとばしるような情熱的な歌声は鳥肌ものだ。さらに1stシングル『《A》BEGINNING』初回限定盤B収録の「WANT!!」のような可愛らしい楽曲までキラキラ満載で魅せるのだから凄まじい。
今回披露する「世界が終るまでは...」はロックバラードの名曲であり、末澤との相性は抜群なのではないかと思う。FANTASTICSではパフォーマーとして活躍する佐藤と澤本とともにどのような化学反応を見せるのか楽しみだ。
■優しくも情熱を感じさせる歌声の小島健
もちろん、小島の存在も欠かせない。とにかく楽しめるステージを作り上げているのが小島だ。ライブではバラエティコーナーを担当したり、スパンコールの着物衣装を身につけて「コジケンサンバ」を盛大に披露したりと、自慢のユーモアで観客を沸かせてきた。
しかし、そんな小島もAぇ! groupの2ndシングル表題曲「Gotta Be」のようにパッショナブルな表情でロックナンバーを歌い上げる一面を持っている。優しさの中にぶれない芯を感じさせる歌声で、新曲のたびにめきめきと歌唱力が高まってきているという声も多い。
ポルノグラフィティのボーカル・岡野昭仁の持つ独特の厚い声質やアップテンポな曲調の「アポロ」を、小島がどう表現するのか。コーナーの中でも最多人数でのコラボで挑むパフォーマンスも、“kozzy style”で大いに盛り上げてくれるだろう。
放送当日は、『BIRTH SONG メドレー』以外にも注目の企画が目白押しだ。同じ関西出身として高め合ってきたなにわ男子とAぇ! groupはその夜、CDデビュー後地上波初のコラボを実現。Lil かんさい、AmBitious、Boys beとともにジュニア時代から何度も歌ってきた一曲「アホ新世界」を披露し番組を盛り上げる。それぞれのグループ活動では見ることのできない、この日限りの特別なパフォーマンスを最高に楽しもう。
(文=神田佳恵)