BE:FIRST JUNON、RYUHEI「仲間たちと一緒に挑んだ」念願だった初の東京ドーム公演を振り返る
ダンス&ボーカルグループ「BE:FIRST」のライブドキュメンタリー映画『BE:the ONE -MEANT TO BE-』が11月15日(金)より全国公開。彼らにとって初となる東京ドーム公演『BE:FIRST LIVE in DOME 2024 “Mainstream - Masterplan”』の初日のパフォーマンスを中心に、メンバー7人の過去から当日までの歩みを追いながら、インタビューなどを交えて裏側まで余すことなく映し出しています。
ポスタービジュアルに添えられたコピーは「あの日約束した夢を、叶えに来た――」。メジャーデビューから約2年4ヵ月。瞬く間にスターダムを駆け上がり、夢を現実のものとしたBE:FIRST。心に刻まれたかけがえのない時間をJUNONさん、RYUHEIさんとともに振り返ります。
そうなるように“運命”づけられていた
――タイトルに入っている「-MEANT TO BE-」はSKY-HIさんが名付けたもの。“そうなるように運命づけられている”という意味合いが込められていますが、本作のタイトルを聞いたときの心境は?
JUNON:映画を観たときに、まさにタイトル通りだなと思ったんです。今までやってきた自分たちのライブの裏側や新曲を受け取る瞬間の様子、東京ドームに至るまでに必要だった大切な楽曲を作り上げてきた僕たち自身の姿を見ることができて、その一連の流れを振り返ると「-MEANT TO BE-」という言葉がすごくしっくりきました。
RYUHEI:僕も自分たちがやってきたこと、今までの道のりに意味を持たせてくれるタイトルだなと思いました。ドーム公演はひとつの目標であるのと同時に、通過点にしなきゃいけなかったですし、ラストで初披露した『Masterplan』も“ここで満足せず、世界へ向かっていく”という僕たちの意思表示を込めた楽曲でした。東京ドーム、『Masterplan』、「-MEANT TO BE-」、この3つの要素が今のBE:FIRSTを象徴していると思います。
初の東京ドーム公演から約8ヵ月が経過して
――本作の魅力のひとつとして挙げられるのは、ステージ上の皆さんとは違う、完成された姿ではない素の部分を垣間見られるドキュメンタリーならではの視点だと思われます。
RYUHEI:たしかに、めちゃくちゃナチュラルな姿がそのまま映し出されていますし、本番前なのにこんなに楽しそうなヤツらいないだろうって思われるくらい、メンバーみんな気楽に過ごしてますね(笑)。ラフな一面がありながらも本番になったら真剣で熱くて、そのギャップもこの映画で体感してもらえるんじゃないかなと思います。
JUNON:僕は、シンプルにMCで涙を流している姿を見られるのが照れくさいかも。だから、誰かと一緒には観に行きたくないです(笑)。
――現時点で、初の東京ドーム公演から約8ヵ月が経過しましたが、あの当時の姿は今どんな風に映っていますか?
JUNON:パフォーマンスを重ねるごとに、精度が高くなってよりいいライブになっていくのは今も変わらずなんですけど、パフォーマンスに向かう気持ちの面では何ひとつ変わらないことを再確認できました。それが東京ドームであっても、そうじゃなかったとしても、いつでも向上心のある状態で臨むだけというか。
RYUHEI:過去の自分を見ると、いつ見ても「まだまだ成長しがいがあるな」と感じます。その当時の自分は間違いなく全力を尽くしているし、ドームに向けての想いも高まっていた。ただ、気持ちを背負っていたのは僕たちだけじゃなくて、イチから支えてくれたBESTY(BE:FIRSTのファンネーム)も相当な思いを寄せてくれていたはずだから、一緒に歩んできてくれた仲間たちで挑んだ東京ドームだったのだと改めて感じます。
JUNON:あとは、アリーナツアー(BE:FIRST ARENA TOUR 2023-2024 “Mainstream”)の勢いのままドームに向かっていった感覚が大きかったですね。忙しなかったし、リハーサルもそこまで重ねられたわけじゃなかったので、待ちに待ったというよりかは「もう、その日が来ちゃったな」と僕はどこかふわふわした感覚で当日を迎えました。
RYUHEI:たしかにあっという間だったよね。でも、緊張は当たり前にあるけれど、ドームに自分たちが立つ以上、僕たちが空気を引っ張っていかなきゃいけないという思いも強かったです。自信を持ってステージに立って、自分たちの中にある真実から生まれた音楽をただ証明するだけ。緊張やプレッシャーがあっても僕たちなら乗り越えられると信じていました。
「これがブルーノ・マーズが見た景色か」
――間違いなく場数を踏んできたからこその言葉ですね。ドーム公演の幕開けは、メジャーデビューシングル『Gifted.』でした。
RYUHEI:『Gifted.』は7人が横一列に並んで、歌い出しまで動かずに立っている演出なんですが、目だけ動かしながらずっとステージから目の前に広がる景色とBESTYを見ていました。ドーム公演をやる少し前に、メンバーとブルーノ・マーズのドームライブを観に行ったんですけど、「次に東京ドームに来るときはステージに立っている側の目線なんだろうな」なんてぼんやり考えていたんですね。だから、「これがブルーノ・マーズが見た景色か」って(笑)。
JUNON:そんなこと考えてたんだ(笑)。僕は、BESTYの前で『Gifted.』を歌うのが久しぶりだったこともあって、サビ頭の“We just gifted”のフレーズは何度も歌っているはずなのに、なぜかすごく新鮮に響いたんですよね。
RYUHEI:『Gifted.』は、ボーイズグループのデビュー曲にしてはかなり異質な雰囲気を放っている楽曲ですが、この曲でしか出せない僕たちらしい世界観があります。デビュー曲でドーム公演のスタートを切ったことで、今までの成長をストレートに感じていただけたんじゃないかなと。特別な曲だからこそ、特別なタイミングで披露したかったんです。
◇後編【BE:FIRST JUNON、RYUHEIが語る、ファンへの思い「本当にいい感じなんです」】では引き続き、JUNONさんとRYUHEIさんに本作の見どころやファンに向けた思い、今年12月からスタートする初のドームツアーへの意気込みなどをお聞きしました。
BE:FIRST
ビーファースト/SKY-HI率いるBMSGに所属する、SOTA、SHUNTO、MANATO、RYUHEI、JUNON、RYOKI、LEOの7人組のダンス&ボーカルグループ。2021年11月、メジャーデビュー。ハイクオリティのパフォーマンスに加え、作詞・作曲、コレオグラフなどクリエイションにおいても高い感度とセンスを遺憾なく発揮し、アジア、そして世界へ向けてグローバルに活躍中。●JUNON(ジュノン)/1998年5月23日生まれ。東京都出身。RYUHEI(リュウヘイ)/2006年11月7日生まれ。愛知県出身。
BE:FIRSTは『2:BE』を引っ提げ、愛知・東京・福岡・大阪と4都市9公演を回るドームツアー「BE:FIRST DOME TOUR 2024-2025 “2:BE”」を12月21日(土)より開催。
撮影/生田祐介 ヘア/大城祐樹 メイク/マキノナツホ(from hiji) スタイリスト/安本侑史 取材・文/長嶺葉月