春秋連覇を果たし歓喜する早大ナイン(カメラ・宮崎 亮太)

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◆東京六大学野球秋季リーグ戦 優勝決定戦▽早大4―0明大(12日・神宮)

 2010年秋以来、14年ぶり13度目の優勝決定戦は早大が明大に勝利し、2季連続、歴代最多となる48度目の優勝を決めた。

 早大は2回1死二、三塁の好機、中村敢晴内野手(4年=筑陽学園)の左前適時打で先制。5回には1死満塁から5番の小沢周平内野手(3年=健大高崎)がレフトへの2点二塁打を放ち、なおも2死一、三塁から石郷岡大成外野手(3年=早実)が左前適時打で、この回3点と突き放した。

 起用した中村敢の先制打に、小宮山悟監督は「見事に期待に応えてくれたんですが、サインミスが1つあったので、説教します」と話すと、応援席からは温かい笑いが広がった。

 投げては先発したエース・伊藤樹(3年=仙台育英)が完封勝利。先発しながらも7回5失点と崩れた9日の早慶1回戦から、見事に立て直した。

 指揮官は「グラウンドにいる4年生以外にも、スタンドにいる4年生…本当によくやってくれたと思います」と感無量の表情。「六大学の全員が同じ志でグラウンドに立っている」と好敵手たちにも敬意を表した。

 早大と明大による優勝決定戦は1948年春以来、76年ぶり。早大は東京六大学の代表として2015年以来、9年ぶりに明治神宮大会に出場し、23日に名城大(北陸・東海3連盟)と環太平洋大(中国・四国3連盟)の勝者との初戦に臨む。

 6月の大学選手権決勝では青学大に敗れ、準優勝に終わった。小宮山監督は「ぜひ決勝で青山学院大学と対戦できるように。そして六大学の代表として日本一になれるように、頑張ります」と決意表明した。