ダウンタウンの松本人志さんが記事で名誉を傷つけられたとして「週刊文春」側を訴えた裁判について、松本人志さんが8日、訴えを取り下げました。

松本人志さんは、「週刊文春」に掲載された、女性への性的行為に関する記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の「文藝春秋」と編集長に対し5億5000万円の慰謝料の支払いなどを求めていました。

裁判で、「週刊文春」側は全面的に争う姿勢を示し、11日にオンラインでの審理が行われる予定でしたが、8日、松本さんが訴えを取り下げました。

松本さんはコメントを発表し、性的行為の強制性の有無を直接に示す物的証拠はないことなどを確認したとした上で、「これ以上、多くの方々にご負担・ご迷惑をおかけすることは避けたいと考え、訴えを取り下げることにしました。」「(会合に)参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます」などとしています。

また、週刊文春側は、「原告代理人から、心を痛められた方々に対するお詫びを公表したいとの連絡があり、女性らと協議のうえ、被告として取下げに同意することにしました」とコメントしています。