松本人志、代理人弁護士通じてコメントを発表「強制性の有無を直接に示す物的証拠はない」
週刊文春との裁判に専念するため、1月から活動を一時、休止していたお笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志が所属する吉本興業は8日、公式ホームページを更新し、訴訟取り下げに関して、代理人弁護士を通じて松本のコメントを発表した。
松本は「これまで、松本人志は裁判を進めるなかで、関係者と協議等を続けてまいりましたが、松本が訴えている内容等に関し、強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました。そのうえで、裁判を進めることで、これ以上、多くの方々にご負担・ご迷惑をお掛けすることは避けたいと考え、訴えを取り下げることといたしました」と明かした。
その上で「松本において、かつて女性らが参加する会合に出席しておりました。参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫(わ)び申し上げます」と謝罪した。相手方との金銭の授受は一切ないとした。
最後には「この間の一連の出来事により、長年支えていただいたファンの皆様、関係者の皆様、多くの後輩芸人の皆さんに多大なご迷惑、ご心配をおかけしたことをお詫びいたします」と締めくくった。
松本側は発行元の文芸春秋などに対し、5億5000万円の損害賠償などを求め、東京地裁に提訴していたが、8日に原告、被告が合意の上で訴えを取り下げた。両者の間で金銭の支払いなどもないといい、裁判が終結するため、松本側は芸能活動の再開は可能と判断したとみられる。
同誌は松本らが芸人仲間らを集めた会合の様子などについて、昨年末から継続的に掲載していた。