「言葉が聞き取れない」尹大統領の外国人記者への態度が物議

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2024年11月7日、韓国・中央日報によると、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が同日開いた記者会見で、外国人記者からの韓国語での質問に「言葉がよく聞き取れない」と困ったような笑みを浮かべる動画がオンライン上で拡散している。

記事によると、米国の北朝鮮専門メディアNKニュースの最高経営責任者(CEO)チャド・オキャロル記者は、尹大統領に韓国語で「今日は貴重なお時間をいただきありがとうございます」とあいさつし、南北関係について「平壌ドローン事件について立場を表明しないのは、南北関係に対する韓国の立場を強化させると考えているのか、それとも弱化させると考えているのか」「この場を借りて北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長に伝えたいことはあるか」などと質問した。

これに対し尹大統領は困ったような笑みを浮かべ、関係者に「言葉がよく聞き取れない」と伝えた。関係者は英語で再度質問するよう求め、オキャロル記者は韓国語で「韓国語の試験みたいになって申し訳ありません」と述べた後に英語で質問した。

会見後、この場面を切り取った動画がオンライン上で拡散。NKニュースのキム・ジョンミン記者はSNSに「私と韓国語の質問を本当に一生懸命準備し、練習もたくさんした」と書き込んだという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「記者に対して失礼すぎる」「聞き取れないほどではなかった」「外国人記者の努力を尊重して『もう一度お願いします』と言うべきだ」「せっかく韓国を尊重して韓国語で質問してくれたのに」「自分がこの記者なら、怒りと悔しさで今夜は眠れない」「韓国人記者がホワイトハウスで『英語の発音が聞き取れない』と大統領に言われたら人種差別になる」「国民は尹大統領の言葉がよく聞き取れない」「聞き取れないのは外国人記者の言葉だけではなく、国民の言葉もよく聞き取れないじゃないか。もう大統領を辞めたら?」「自分に不利な質問は全部聞き取れないんじゃない?」など、尹大統領への厳しい声が多数上がっている。

一方で「そんなに批判されること?」「韓国語がたどたどしくて私も聞き取れなかった」「取れないものを聞き取れないと言って何が悪い?質問を100%理解していないのに適当に答えろと?」との声も見られた。(翻訳・編集/堂本)