中国、省級開発区4カ所を国家級経済技術開発区に昇格
遼寧省の瀋陽金融商貿開発区。(瀋陽=新華社配信)
【新華社北京11月8日】中国国務院はこのほど、広東省の広州花都経済開発区、江西省の貴渓経済開発区、重慶市の涪陵工業パーク、遼寧省の瀋陽金融商貿開発区など省級開発区4カ所を国家級経済技術開発区に昇格させることに同意した。国務院弁公庁が明らかにした。
うち貴渓経済開発区は2002年に設立され、12年に省級重点工業パークに認定された。開発区が位置する貴渓市は銅の製錬・加工が盛んで、銅産業の集積地となっている。米経済誌「フォーチュン」が選ぶ世界上位500社にランク入りした江西銅業集団をはじめ、銅産業のリーディングカンパニーが集結し、全国最大規模を誇る銅の製錬、マテリアルリサイクル、製品加工拠点と銅産業の情報化実証センターを備える。国内銅産業の規模に占める割合は4分の1を超え、銅製品の普及率は世界市場の80%以上に上る。貴渓経済開発区は独自の特色ある銅産業体系を確立しており、銅の原料や製錬、加工、貿易、研究開発、検査・測定、文化、製品など「八位一体」型の全方位的な産業チェーンを網羅している。
今年第1〜3四半期(1〜9月)の同開発区に進出する一定規模(主要業務の年間売上高2千万元、1元=約21円)以上工業企業219社の工業生産額は前年同期比21.7%増の1331億6100万元、工業増加値(付加価値額)は36.7%増の219億5500万元だった。本業の売上高は23.0%増の1565億7500万元、利益総額は73.1%増の27億200万元、固定資産投資額は80.4%増の76億5400万元となった。