法廷で預金残高を虚偽陳述した疑い 指定暴力団「松葉会」会長を逮捕
債権の回収を巡り、裁判所に自らの所有財産に関してうその陳述をしたとして、警視庁は、指定暴力団「松葉会」会長の伊藤義克容疑者(77)=茨城県鹿嶋市高天原1丁目=を民事執行法違反容疑で逮捕し、5日発表した。
認否を明らかにしていない。
丸の内署によると、逮捕容疑は昨年12月22日、債権回収会社が裁判所に申し立てた財産開示の手続きで、伊藤容疑者の信用金庫の口座に実際には預金残高があるのに、預金がないと虚偽の陳述をしたというもの。
すでに倒産した金融機関から債権を受け継いだ債権回収会社が、伊藤容疑者が連帯保証人になっている法人に対して返済を求めていたという。
この会社が独自に調べたところ、預金があることがわかり、5月に刑事告発。署は4日に伊藤容疑者の自宅を家宅捜索したという。(比嘉展玖)