声優&女流雀士・伊達朱里紗「週8」雀荘通いで実力UP 大舞台ライブ経験→度胸の据わった雀士に
麻雀プロリーグ戦・Mリーグの女性雀士に思いを聞く本企画に伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)が登場。同リーグでは昨季まで最高スコア賞、個人MVP、4着回避率賞と3年連続で個人タイトルを獲得。その強さの秘訣や声優と麻雀との相乗効果について聞いた。
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-ここまでのリーグ戦を振り返って、いかがですか?
「今季は引き出しを増やしたいなと思っていて、今までの土台にプラスしてできることを増やしたいですね。それを戦いの中で、挑戦しつつ考えながらやれていると感じています」
-具体的に増やしたい引き出しは?
「オリるときって、絶対放銃しないようにオリることが多かったんですけど、何とか読みを駆使して、通しやすい牌は通して形を保てないかなとか、押し返せないかなとか。相手の手牌・河の切り順、他の人とのバランスをみながら…と、そういう挑戦をしています」
-過去には役満を聴牌しながらも危険牌をつかむと、すっとオリるなど、随所で守備意識の高さが光っていますが、攻守どちらに重きを置いていますか?
「凝り固まりたくないと思っているので、バランス型といいますか、局面に合わせた選択ができればと思います。そのときに自分が得だと思う選択をしたいと思っているので、どっちに振れているということはないと思っています」
-4年連続の個人タイトル獲得がかかっていますが目標は?
「もちろんチームとしては優勝が目標ですが、本当にタイトルとか数字にはあまり興味がなくて、とにかく内容の良い試合をして、しっかり打ち続けることが目標です」
-声優を志したきっかけは?
「小学生高学年のときに本読みを褒められたことと、子供の頃から母親の影響でカラオケが好きだったので、声優という仕事は歌うことと読むことが両方できることで(将来)なりたいなと思いました」
-麻雀はいつから?
「麻雀を知ったのは高校生のときテレビアニメ『咲 -Saki-』を見てからで、その後、大学の先輩に麻雀を教えてもらって一緒にやったのが麻雀を始めたきっかけです」
-どうやって麻雀は強くなった?
「もうとにかく仕事と寝る以外はずっと雀荘にいて、『週8』で渋谷にある雀荘に通っていました。そこで上手で強い人を何人か見つけることができたので、後ろで自分の手を見てもらってたくさんダメ出しをしてもらい、強くなっていったと思います」
-声優の仕事が麻雀にいい影響を与えている?
「もしかしたら大舞台でライブをすることで、度胸はついているのかな、と思います。自分が思っている以上に声優としての自分のファンの方が麻雀に興味を持ってくださったり、麻雀ファンの方が声優業に興味を持ってくださっているのを実感しています。ありがたいことだなと思っています」
-逆に麻雀が声優業に与える影響は?
「仕事運が増えた気がします。Mリーグを見て私を知ってくださった方が、声優として仕事に呼んでくださったり、相乗効果で仕事の幅が広がっています」
-Mリーグ、KONAMI麻雀格闘倶楽部ファンの方へメッセージを。
「いつも応援していただきありがとうございます。自分にできることは、とにかく麻雀の勉強をしっかりして、いい麻雀を打って、それが結果的に皆さんが見て面白いと思う麻雀になっていたら嬉しいです。引き続きしっかり頑張ります」
◆Mリーグ 優勝賞金5000万円を9チームで争う。1チーム男女混成の4人で構成。レギュラーシーズンの上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。さらに上位4チームがファイナルシリーズに進み、優勝を目指す。ABEMAで全試合無料生中継中。
◆伊達 朱里紗(だて・ありさ)兵庫県三田市出身。KONAMI麻雀格闘倶楽部所属。19歳の頃に声優を目指し上京。声優として『アイドルタイムプリパラ』夢川ゆい(主役)、『ヲタクに恋は難しい』桃瀬成海(主役)などに出演。さらに長年趣味としていた麻雀に本格的に取り組むようになり、27歳で日本プロ麻雀連盟の麻雀プロとなる。29歳で初タイトルとなる第一期桜蕾戦を優勝、30歳でMリーガーとなり活躍中。