日本への思いを語ったソ・イングク(撮影・堀内翔)

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 韓国の歌手で俳優のソ・イングク(37)が日本への感謝を胸に活動している。昨年、日本デビュー10周年という節目を迎え、今年が11年目。「ひとえに、日本のファンのおかげ」と思いを明かし、新たなことへの“挑戦”に視線を据え続けていた。

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 「よろしくお願いします」と日本語であいさつを交わしたソ・イングクの柔らかな雰囲気が、その場を明るくした。海外(日本)活動は、スケジュールで埋め尽くされている。取材日も、ミニアルバム「SIGnature」のリリースイベントを終えたばかりだった。にもかかわらず「ファンと交流するのは楽しいので疲れないし、全く大変とは思わないです」と笑顔を見せた。

 同作のタイトル曲「空のかおり」は、日本テレビ系の情報番組「DayDay.」(月〜金曜、前9・00)の9月のエンディングテーマに起用された。イングクにとって、日本の番組で自身の楽曲が採用されるのは初めて。「本当に光栄に思います」と顔をほころばせた。「空のかおり」は、自ら作詞を手がけた。「空を見上げて深呼吸をするような、気分の心地よさを伝えたいと思いました」。ミュージックビデオにも、木々の緑がふんだんに登場する。「香水もウッディー系が好きで、草の香りや森の空気が好きなんですよね」。映像から、イングクの内面的な思いがのぞいている。

 日本デビューから11年。「食べることが好き」と言うイングクが、日本に来たら必ず食べるのは、ラーメンと餃子。特に餃子が大好物といい「今回は10個入りの餃子2皿を、一人で食べました」と満面の笑み。さらに、リリースイベントで初めて「うな牛丼」というメニューをファンから教えてもらったと言い、さっそく食べたことをうれしそうに話した。

 日本での仕事を重ね、30代も折り返しを迎えた。「日本で活動できるのは、ひとえに日本のファンの皆さんのおかげです。その感謝の気持ちは、11月のファンコンサートで必ずお伝えしたいです」と意気込む。年齢に関しては「意識したことがない」といい「いくつになってもやるべきことに没頭し、いろいろなことにチャレンジしていくのみです」と前を向く。あくなきチャレンジ精神を抱いたまま、まだまだ知らない新たな一面を、見せてくれそうだ。

 ◇ソ・イングク(そ・いんぐく)1987年10月23日生まれ。韓国のオーディション番組「SUPER STAR K」で72万人の中から優勝。歌手活動のかたわらドラマ「応答せよ1997」(12年)で俳優としてもブレイク、以降ドラマ・映画・ミュージカルと幅広く活躍している。最新作の主演ドラマ「もうすぐ死にます」(23年)はAmazonプライムで配信中。ミニアルバム「SIGnature」は日本iTunesランキングKPOPアルバム部門で1位を獲得した。