ダウ平均は反落 イベント前に神経質な動きも IT・ハイテク株は上昇=米国株概況
NY株式29日(NY時間16:24)(日本時間05:24)
ダウ平均 42233.05(-154.52 -0.36%)
S&P500 5832.92(+9.40 +0.16%)
ナスダック 18712.75(+145.56 +0.78%)
CME日経平均先物 39305(大証終比:+335 +0.85%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。この日の米求人件数が予想以上に弱い内容となったことで米国債利回りが上げ幅を縮小し、ダウ平均は一旦プラスに転じる場面が見られたものの、終盤にかけてマイナス圏での推移が続いた。
米株式市場はIT・ハイテク企業を含む主要企業の決算を控える中、神経質な値動きも見られていた。前日の米株式市場は週末のイスラエルによるイランへの報復攻撃が石油や核施設に打撃を与えなかったことから、原油相場の急落を歓迎していた。しかし、来週の米大統領選やFOMC、そして明日からの重要指標を控える中で、調整の動きが出ていたようだ。
ただ、本日は米国債利回りが下げていたこともあり、IT・ハイテク株は堅調な動きとなり、ナスダックはプラス圏での推移が続いた。
「現在のマクロ環境は非常に良好。回復力のある成長、ディスインフレ、景気刺激策、そして比較的健全な企業決算。しかし、割高な銘柄には利回り上昇が重石となっている」といったコメントも聞かれる。
今週は重要な米経済指標が目白押しで、明日は第3四半期の米GDP速報値、明後日はPCEデフレータ、そして、金曜日には米雇用統計が発表される。米GDPは強い内容が予想されており、FRBの緩やかな利下げ観測を裏付けそうだ。PCEデフレータはインフレの落ち着きを示す予想となっている。
一方、米雇用統計だが、非農業部門雇用者数(NFP)は11万人増と2020年以来のだいぶ低い数字が見込まれている。ただし、今回はハリケーンの特殊事情が影響すると見られていることから、正確な基調判断には不向きな数字との意見も多いようだ。
フォード<F>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、EBITが予想を下回ったほか、通期のガイダンスでEBIT見通しを下方修正したことが嫌気されている。
ボーイング<BA>が上昇。増資規模を当初の190億ドルから210億ドルに拡大し、資金を調達に成功した。バランスシートの強化を目指したもので、公開企業による増資としては過去最大級の1つとなった。
バンズやノースフェイスなどのブランドを所有するVF<VFC>が決算を受け大幅高。売上高が予想を上回ったほか、1株利益も予想を大きく上回った。各ブランドの売上はすべて前年比で減収となったものの、バンズ・ブランドの連続的な改善が驚きとなった模様。
電力のネクステラ・エナジー<NEE>が下落。15億ドル規模の増資を発表。将来、同社の普通株を購入する権利と、2029年11月1日満期のネクステラ・エナジー・キャピタルの債券5%の未分割受益権で構成される。
アプリケーションのデリバリーコントローラの開発を手掛けるF5<FFIV>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。
医療機器のトランス・メディックス<TMDX>が大幅安。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回ったほか、粗利益率も前回から大きく低下し予想も下回った。
決済サービスのペイパル<PYPL>が決算を受け下落。ガイダンスを嫌気している模様で、第4四半期の経常収益の伸びが予想の5%台に対して、1桁台前半の増加を見込んでおり、予想を下回る見通しを示したことが嫌気されている模様。
ダウ平均 42233.05(-154.52 -0.36%)
S&P500 5832.92(+9.40 +0.16%)
ナスダック 18712.75(+145.56 +0.78%)
CME日経平均先物 39305(大証終比:+335 +0.85%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。この日の米求人件数が予想以上に弱い内容となったことで米国債利回りが上げ幅を縮小し、ダウ平均は一旦プラスに転じる場面が見られたものの、終盤にかけてマイナス圏での推移が続いた。
米株式市場はIT・ハイテク企業を含む主要企業の決算を控える中、神経質な値動きも見られていた。前日の米株式市場は週末のイスラエルによるイランへの報復攻撃が石油や核施設に打撃を与えなかったことから、原油相場の急落を歓迎していた。しかし、来週の米大統領選やFOMC、そして明日からの重要指標を控える中で、調整の動きが出ていたようだ。
ただ、本日は米国債利回りが下げていたこともあり、IT・ハイテク株は堅調な動きとなり、ナスダックはプラス圏での推移が続いた。
「現在のマクロ環境は非常に良好。回復力のある成長、ディスインフレ、景気刺激策、そして比較的健全な企業決算。しかし、割高な銘柄には利回り上昇が重石となっている」といったコメントも聞かれる。
今週は重要な米経済指標が目白押しで、明日は第3四半期の米GDP速報値、明後日はPCEデフレータ、そして、金曜日には米雇用統計が発表される。米GDPは強い内容が予想されており、FRBの緩やかな利下げ観測を裏付けそうだ。PCEデフレータはインフレの落ち着きを示す予想となっている。
一方、米雇用統計だが、非農業部門雇用者数(NFP)は11万人増と2020年以来のだいぶ低い数字が見込まれている。ただし、今回はハリケーンの特殊事情が影響すると見られていることから、正確な基調判断には不向きな数字との意見も多いようだ。
フォード<F>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、EBITが予想を下回ったほか、通期のガイダンスでEBIT見通しを下方修正したことが嫌気されている。
ボーイング<BA>が上昇。増資規模を当初の190億ドルから210億ドルに拡大し、資金を調達に成功した。バランスシートの強化を目指したもので、公開企業による増資としては過去最大級の1つとなった。
バンズやノースフェイスなどのブランドを所有するVF<VFC>が決算を受け大幅高。売上高が予想を上回ったほか、1株利益も予想を大きく上回った。各ブランドの売上はすべて前年比で減収となったものの、バンズ・ブランドの連続的な改善が驚きとなった模様。
電力のネクステラ・エナジー<NEE>が下落。15億ドル規模の増資を発表。将来、同社の普通株を購入する権利と、2029年11月1日満期のネクステラ・エナジー・キャピタルの債券5%の未分割受益権で構成される。
アプリケーションのデリバリーコントローラの開発を手掛けるF5<FFIV>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。
医療機器のトランス・メディックス<TMDX>が大幅安。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回ったほか、粗利益率も前回から大きく低下し予想も下回った。
決済サービスのペイパル<PYPL>が決算を受け下落。ガイダンスを嫌気している模様で、第4四半期の経常収益の伸びが予想の5%台に対して、1桁台前半の増加を見込んでおり、予想を下回る見通しを示したことが嫌気されている模様。