通算7アンダー16位タイで3日目を終え同組のマーク・ハバード(左)と握手を交わす桂川有人(撮影・開出牧)

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 「米男子ゴルフ・ZOZOチャンピオンシップ・第3日」(26日、習志野CC=パー70)

 52位から出た桂川有人(26)=国際スポーツ振興協会=が9バーディー、2ボギーの63で回り、通算7アンダーで16位に浮上する猛チャージをかけた。今季4月に日欧共催ツアーを制して以降、主戦の欧州ツアーで腕を磨いてきたチャレンジャーが、次戦の米ツアーにスポット参戦可能なトップ10入りを目指す。通算8アンダーの清水大成が日本勢トップの12位。65位から出た松山英樹は66で回り59位に浮上したが、最終ホールでアクシデントに見舞われた。

 大爆発の一日にも桂川は謙虚に振り返った。「本当にたまたま」。ショットが本調子ではないと感じる中で五つあるパー3を全制覇し、終わってみれば9バーディーの猛攻。裏街道のインから出て、リーダーボードを瞬く間に駆け上がっていった。

 海外でもまれ続けてきた26歳。米ツアー本格参戦を目指し、23年には米下部ツアーに挑戦。今季は4月の日欧共催で行われたISPSハンダ日本・欧州トーナメントを制し、欧州ツアーのシード権を獲得した。以降は同ツアーを主戦場としている。

 海外奮闘中には少し?悲しいニュースも耳に入った。実は大のプロレスファンだが、新日本プロレスの棚橋弘至が26年1月4日での引退を発表。「正直、棚橋選手の試合を見て新日本が好きになった。ちょっと悲しい」と惜しむ。

 それでも、同時期には“戦友”が励みになるニュースをもたらしてくれた。昨年まで過酷な米下部ツアーをともに戦った大西魁斗が、今季ポイントランキング30位以内の資格で来季の米ツアーメンバーに“昇格”。桂川は「希望をもらえるし、自分も頑張れる」と刺激を受ける。

 自身も今大会でトップ10入りを果たせば、次戦の米ツアーにスポット参戦が可能。夢を広げる最終日にしたい。