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 ヤンキースのティム・ヒル投手(34)とティム・メイザ投手(32)の救援左腕コンビが24日(日本時間25日)、25日(同26日)に開幕するドジャースとのワールドシリーズ前日のメディア対応に出席した。

 過去の対大谷は4打数1安打、被打率.250の下手投げ左腕ヒルは大谷対策について「ストライクを投げて彼を打ち取ること。良いバッターなので、カウントで不利にならないこと。大谷にとって有利なカウントにしないことが鍵だ。そして、当然ながら良いボールを投げなければならない。彼は良い打者なので甘い球は打たれる。彼はボール球にはあまり手を出さないので、ボール球を投げすぎることはできない」と語った。

 大谷の今季の成績については「明らかに誰も成し遂げたことのない記録だから、素晴らしい」とし、昨季と今季の違いについては「今年はバッティングが去年より良くなったと思うが、それは彼がバッティングに専念していることが要因かもしれない。彼がバッティングに集中すれば、どれだけのことができるかを示していると思う。素晴らしいこと」と話した。

 左の下手投げについては「私はずっとこの投げ方。ずっと同じように投げていた」と説明。武器のシンカーについては「シンカーを投げ始めたのは2Aから。それまではフォーシームばかりで、私はそれだけで結構いけると思っていた。しかしコーチたちがシンカーを投げてほしいと言ってきた。シンカーを投げることで“君がもっと良くなる”と。移行期は苦しかったけど、それが結局、私には良かった」と振り返った。

 過去の対大谷は6打数1安打、被打率.167も1本塁打を許しているのメイザは、大谷について「彼は素晴らしいシーズンを過ごしている。出塁する能力やパワー、それに今年は多くの盗塁も決めている。スピードもあって全体的に見て素晴らしいプレイヤー」と印象を語り、対戦する際のアプローチとして「できる限りのベストの方法で攻めたい。打席の流れの中で、進展を見極めながら1球1球投げたい」と語った。

 大谷のポストシーズン中の動画や成績については「いくつか彼が出ている試合は見たが、統計データを深く掘り下げては見ていない」とコメント。大谷はパドレスの左腕スコットのような左投手に苦しんでいるが「大谷はエリートな打者です。多くの球種をしっかり叩くことができ、相手にダメージを与える能力がある。それが彼の優れたところ。今年、彼が変わったのは、過去に比べて少し受け身になっているという点でしょう。でも、ダメージを与えられると感じたピッチに対してゾーンを広げても打ってくるし、それで結果も出している。なので、私がどのように彼を攻めるかについてのプランはあるが、同時にバランスの取れた打者でもあり、シリーズが進む中で打席でのパフォーマンスを見ながら、どのように進めるかさらに考えていく」と話した。

 大谷をストライクゾーンで攻めるかと問われると「そうだ。ゴロを打たせるコースを狙ったり、弱いコンタクトを引き出すような戦略を取りたい。彼は出塁したら盗塁の脅威になるので、早めにゴロで打ち取ることが重要。シリーズが進むにつれ、彼もアジャストするだろうから、こちらも必要な調整をしていく」とプランを明かした。