パリモーターショー、注目の焦点がBYDなど中国の自動車メーカーに

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このほどフランス・パリのポルト・ベルサイユ見本市会場で開催されたパリモーターショー2024には、前回の2022年を大きく上回る約50の自動車ブランドが出展しました。米国、日本、欧州の多くの有名自動車ブランドが出展しましたが、特に注目を集めたのは中国の自動車メーカーの新鋭技術でした。

パリモーターショーには9つの中国ブランドが参加し、中でも電気自動車(EV)大手のBYDが注目の的になり、同社のハイテクSUVである「仰望(ヤンワン)U8」ブース周辺は人で埋め尽くされました。この燃料油電気ハイブリッドSUVは水面の浮上走行が可能で、さらに戦車のようにその場でUターンすることもできます。

BYD集団ではまた、李柯副総裁が最高時速約230キロの新型EVの「海獅(ハイシー)07」を発表しました。同車種は電力残存量10%から80%まで充電するのにわずか25分しか必要とせず、年内に欧州で発売する計画とのことです。李副総裁はまた、BYDの成功の秘訣を明らかにしました。BYDは10万2000人の研究開発要員を擁し、研究開発投資額は55億ドルに達しており、2030年までに欧州最大のEVメーカーになることを目指すとのことです。

米国のビジネスや技術情報の専門ウェブサイトであるビジネスインサイダーは16日付で、世界の自動車メーカーが集結した欧州最大の自動車ショーであるパリモーターショーの「主役」は中国の大手EVメーカーであり、欧州連合(EU)が中国の電気自動車への追加関税を発表したにもかかわらず、BYD、小鵬、Leapmotorなどはパリモーターショー2024で新車を発表したと紹介しました。

中国のEVメーカーである小鵬汽車(シャオペン)の何小鵬最高経営責任者(CEO)と顧宏地総裁はモーターショー会場で、カメラによる部分的な自律走行機能を持つ「P7プラス」を披露しました。同社幹部らはまた、人型ロボット、空飛ぶ車、人工知能ハードウェアといった分野への同社の投資についても議論しました。

一方で、フランスのルノーのルカ・デメオCEOは、「中国の自動車メーカーが西側の競争相手を追い抜いたことは明らかだ。欧州はもはやリーダーではない。砂に頭を埋めることができる人(見て見ぬふりが出来る人)はもはやいない。現在の吸引力の中心は中国にある」と述べました。(提供/CRI)