18日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=149円87銭前後と前日午後5時時点に比べ11銭程度のドル高・円安。ユーロは1ユーロ=162円52銭前後と同2銭程度のユーロ安・円高で推移している。

 市場予想を上回る伸びを示した9月の米小売売上高など、米景気の底堅さを示す経済指標の発表を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げペースが緩やかなものとなるとの見方が広がるなか、ドル円相場はニューヨーク時間で1ドル=150円台に乗せたが、東京時間では戻り売りが出て伸び悩んだ。財務省の三村淳財務官が18日午前、為替市場の動向について高い緊張感をもって注視していくと記者団に述べた。円安をけん制する発言を行ったとの受け止めが広がったほか、政府・日銀による円買い介入の可能性も意識され、ドル買い・円売りのポジションの巻き戻しを促した。その後は手掛かり材料が乏しい局面となったものの、ドル売り・円買いの流れは続き、午後に入ると149円70銭台まで軟化する場面があった。

 ユーロは対ドルでは1ユーロ=1.0843ドル前後と同0.0010ドル前後のユーロ安・ドル高で推移している。

出所:MINKABU PRESS