西田敏行さん最後の姿「劇場版ドクターＸ」が追悼 「映画の公開を誰よりも楽しみに」

　「劇場版ドクターＸ　ＦＩＮＡＬ」の公式Ｘが１８日、１７日に亡くなった西田敏行さんを追悼した。西田さんが最後に公の場に姿を見せたのは、「劇場版ドクターＸ　ＦＩＮＡＬ」の完成報告会見だった。

　「唯一無二の人」と題した文書がＸに投稿され「東帝大学病院の校歌『唯一無二』を声高々に歌う蛭間院長−。目を閉じるとその雄姿がまるで昨日のことのように思い出されます」「大門未知子を目の敵にし、欲と野望の塊の腹黒い男…しかし、同時に愛嬌のあって憎めないキャラクター、そんな蛭間重勝を完璧に演じきった西田敏行さんの存在そのものが『唯一無二』の俳優だったと思います」と記した。

　西田さんは「映画の公開を誰よりも楽しみにしていた」といい「映画は作っただけでは完成ではない。お客さんに見て貰って初めて映画が完成するんだよ」と言っていたという。「私たちは、その西田さんの言葉を胸に、この映画をお客さんにしっかり届けよう、と言う決意を新たにしています。西田さんへの深い感謝とともに心よりお悔やみ申し上げます」と結ばれている。

　西田さんは８日に行われた同映画の完成報告記者会見に出席。終始イスに座ったままだったが「（主人公が）あまりにも素晴らしいオペの技術を持っておりますので、それに対してシットしている。執刀じゃないですよ？ジェラシーね」などと言い、普段通りの姿を見せていた。