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 ハリケーンで壊滅的な被害を受けた米大リーグ、レイズの本拠トロピカーナフィールド(フロリダ州)の復旧が来季開幕までに間に合わない見通しであることが分かった。地元紙タンパベイ・タイムズが15日(日本時間16日)に報じた。

 大型ハリケーン「ミルトン」は9日(同10日)、フロリダ州中西部に上陸して甚大な被害をもたらした。当初は防災拠点となっていたトロピカーナフィールドも、グラスファイバー製の屋根がほとんど吹き飛ばされ、安全上の懸念から現在も立ち入りが制限されている。球団は10日(同11日)に「今後数日から数週間をかけて状況を判断する」との声明を発表しているが、同紙は来年3月27日からの来季を「本拠で開幕できないことは確実」と伝えた。

 レイズがトロピカーナフィールド復旧まで一時的に別の球場でホームゲームを開催するのか、来季を通して本拠を移転するのか、あるいは28年予定の新球場開場まで待つのか、方針は未定。タンパ周辺にはマイナーリーグの球場など移転候補地は多いが、いずれも屋根の増設など改修が必要だという。同じフロリダ州のマイアミにはマーリンズの本拠ローンデポパークがあるものの、2チームが使用するとなるとダブルヘッダー開催など過密日程は必至。また、州外に本拠を求める場合はノースカロライナ州シャーロットやテネシー州ナッシュビル、プエルトリコなどが候補になるとしている。