オーストラリア戦のスタメン予想。(C)Getty Images

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 日本代表は10月15日に開催される北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第4節で、オーストラリア代表と埼玉スタジアム2002で対戦する。

 9月から始まった今予選で、森保ジャパンは中国とのホームゲームに7−0で圧勝すると、続くバーレーンとのアウェー戦も5−0で大勝。そして、5日前に敵地ジッダで行なわれたサウジアラビア戦も、これまでアウェーで3戦全敗だった難敵に2−0で快勝した。

 他グループを含めて、唯一の3連勝で勝点9、14得点0失点と文句なしの内容で、C組の首位を独走している。

 一方のオーストラリアは、初戦でバーレーンにホームでまさかの敗戦(0−1)。続くインドネシアとのアウェー戦もスコアレスドローに終わり、グラハム・アーノルド監督が辞任する事態となった。トニー・ポポヴィッチ新監督の初陣となった中国戦は3−1で逆転勝ちを収め、ここまで1勝1分け1敗の勝点4で2位につけている。

 ここでは、これまでも好勝負を繰り広げてきた難敵を相手に4連勝を目ざす日本のスタメンを予想してみたい。
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 システムは今予選の全3試合で採用した攻撃的な3−4−2−1を継続するだろう。日本は5ポイント差をつけて首位に立っており、内容や結果も申し分ない。いわば横綱相撲を取ればいいわけで、連勝しているのに変更する理由はない。

 まずGKは、引き続き鈴木彩艶(パルマ)が担う。サウジアラビア戦では守備機会が多くないなかで好セーブを披露し、3試合連続のクリーンシートを達成。自慢のロングキックも有効だった。

 3バックも、右から板倉滉(ボルシアMG)、谷口彰悟(シント=トロイデン)、町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ)で変更はないだろう。ピンチもあったものの、サウジ戦では3人とも奮闘し、3試合連続の無失点に抑えている。

 注目はダブルボランチだ。キャプテンの遠藤航(リバプール)が体調不良で前日練習を欠席したため、少なくともスタメン起用はないだろう。サウジ戦で攻守に躍動した好調の守田英正(スポルティング)とコンビを組むのは、田中碧(リーズ)になるはずだ。鉄板コンビの牙城を崩せず、出場時間は限定的ながら、十分に先発を担える能力があるのは周知の通り。“持っている”選手でもあるだけに、3年前のオーストラリア戦のように、ヒーローになる可能性もある。
 
 いまや日本の新たな武器となっているウイングバックは、左は引き続き三笘薫(ブライトン)が務めるだろう。個人的には、三笘の負担を考慮し、クラブで好調の中村敬斗(スタッド・ドゥ・ランス)を抜擢するのも手だと思うが、森保一監督は7番を使うとみた。

 難しいのが右だ。ここまで3戦は堂安律(フライブルク)が先発し、途中から伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)を投入というパターンが続いている。後者が途中出場で、計1ゴール・4アシストと結果を残しているだけにスタメン起用も考えられるが、うまく機能している堂安→伊東のリレーを継続すると見立てた。
 
 今予選で唯一スタメンが入れ替わっているのが2シャドーだ。一枚は南野拓実(モナコ)で固定され、中国戦では久保建英(レアル・ソシエダ)、バーレーン戦とサウジアラビア戦では鎌田大地(クリスタル・パレス)が相棒となった。

 サウジアラビアではコンディションが万全ではなさそうにも見えた久保は、日本に来てからは調子も問題なさそうで、先発で送り出されると読んだ。

 1トップも変更はなく、上田綺世(フェイエノールト)がスターターを務めそうだ。途中出場で2戦連発の小川航基(NEC)も状態は良いが、ジョーカー的な役割になるだろう。

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)